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湖が干上がり400万人に影響…水力発電できず“電力ひっ迫”中国猛暑が日本企業も影響(2022年8月25日)
欧州などに熱波をもたらした異常気象ですが、中国でも深刻な事態となっています。
中国最大の淡水湖・ハ陽湖の面積は、例年の3割ほどまで小さくなり、水が干上がって地肌がむき出しになっています。
湖の水を頼りとしてきた周辺の農地では、水不足が深刻な問題となっています。
農家:「たくさん肥料を使ったのに元が取れない。雨も降らない、川も枯れて、地下水もない」
中国政府は、農作物への被害が広がっていることを受け、約2000億円の支援を決定。江西省は約400万人の生活用水に影響が出ているとしています。
ヨーロッパなどと同じく、熱波が続く中国。偏西風の蛇行により、記録が残る1961年以降、各地で最も“暑い夏”となっています。
市民:「防空壕で暑さをしのいでいます。この火鍋店は涼しくていい所です」
この猛暑の影響で電力も不足。市民は節電生活を強いられています。そのため、場所によっては駅構内の照明は落とされ、電車内も電気を消して運航しています。充電を待つ電気自動車による長蛇の列もできています。
電力の約8割を水力発電でまかなっている四川省。成都の商業施設では、エスカレーターも止められました。
四川省から電力が送られている上海。当局は電力のひっ迫を受け、22日から2日間、ライトアップを中止としています。
計画停電により操業を停止した工場もあります。影響は中国に生産拠点を構える、多くの日本企業にも及んでいます。
重慶にある、日本のアパレル企業の工場では、電力不足による計画停電の影響で、17日以降、操業がストップしています。
フェニックスインターナショナル重慶工場・葉尚弟社長:「影響はとても大きいです。一日1000着ほどの生産量なので、2週間弱の操業停止で約1万6000着の減産です。この停電で1万5000着の納期が遅れています」
重慶では、24日までとされていた企業への節電の要請が、無期限の延長となりました。
フェニックスインターナショナル重慶工場・葉尚弟社長:「今後、高気温による納期への影響を考慮し、注文を躊躇(ちゅうちょ)してしまうお客さんも出てくる」
影響は多くの企業に及んでいます。トヨタ自動車は15~20日まで操業を停止。21日からは自家発電を使い再開しています。日立製作所も16日から操業の停止が続いていて、現在も再開のめどは立っていない状況です。
日本企業の海外進出を後押ししてきたJETRO成都事務所は…。
JETRO成都事務所・森永正裕所長:「エアコンは中央管理なので、完全に止められている。日系企業は中国国内でサプライチェーンを作っているので、成都の工場が止まると、他都市の工場に部品供給できず(生産が)止まる被害が波及している状況もあります」 (C) CABLE NEWS NETWORK 2022
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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