「本当にしゃべっていいのかな」学校給食“黙食”解除も進まず…子どもたちにも変化(2022年12月14日)

「本当にしゃべっていいのかな」学校給食“黙食”解除も進まず…子どもたちにも変化(2022年12月14日)

「本当にしゃべっていいのかな」学校給食“黙食”解除も進まず…子どもたちにも変化(2022年12月14日)

新型コロナへの対応をめぐり、文部科学省は先月、全国の教育委員会などに対して、給食での“黙食”を求めない方針を出しました。

これを受け、黙食をやめる学校も徐々に増えていますが、子どもたちに変化はあったのでしょうか。

埼玉県新座市の池田小学校では、12日から黙食の指導をやめています。

小学3年生:本当にしゃべっていいのかなとか、ちょっと心配な気持ちもあった。

小学3年生(Q.お姉さんの時代は4つ机があったら、くっつけて向かい合って食べていた)してみたいです。コロナがなくなったら、友達と自由に話せるから、コロナが終わってほしい。

どうやら会話を楽しみたくても、きっかけが掴めない様子。教師側の想いも複雑です。

新座市立池田小学校・田原里美先生:「しゃべっていいよ」っていうのは、どこまでをしゃべっていいようにするのか。やっぱり心配という子も同じ空間にいますので、そこの配慮というのが難しいなと感じている。人と接する機会が少なかったこと、それが一番大きく、食事の会話や普段の会話にすごく影響が出てるなと感じる。

保護者は…。

小学2年生の母:今の状況だと難しいのかな。

小学2年生の母:みんなでワイワイ食べるのも、小学生のうちに体験させてあげたい。

本当の意味での“黙食の解除”はいつになるのか。子どもたちの思わぬ変化も指摘されています。

名古屋市の名城小学校では先月1日、黙食が解除となった初日とあって、子どもたちも大はしゃぎの様子。ただ、その後は意外な変化があったといいます。

名古屋市立名城小学校・川北貴之校長:1カ月経った今、子どもたちはあまり給食の時間には話をしていない。子どもたちに尋ねてみると「給食の時間に話をしないことに慣れてしまった」と。4~6年生は以前に、会話しながらの給食を知っているから、1~3年生よりももっと話をするのかなと思ったが、実はこちらもあまり差がないんです。

黙食に対する対応は地域によって異なります。

例えば東京都。先月末の文科省の通知を受け、江東区では「緩和」、中央区では「継続」を決めました。

また、福岡市は保護者らの緩和を求める声を受け、6月から「大声でなければ会話可」としていました。これまでに感染拡大の報告はないといいます。

文部科学省は、各自治体の教育委員会などに、地域の実情に応じて対応することを求めています。

そのため、感染状況や保護者らの意見により、地域ごとに対応の差が出ています。

一方、一足先に“黙食解除”した大人たちは…。

小学5年生の父:大人が楽しんでるのに、子どもが楽しめない状況はかわいそう。距離をとってご飯食べてるので、子どもらも距離とってると思うので、どんどんしゃべってもらって、楽しい給食の時間にしてほしい。

厚労省専門家会議の脇田座長は…。

厚労省アドバイザリーボード・脇田隆字座長:必ずしも黙食というよりも、様々な工夫をして、座席の配置、対面で座らないとか。必ずしも会話をしないということが感染対策上、重要ではない。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

ANNnewsCHカテゴリの最新記事