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【SDGs】“南極の温暖化”実態は テレビ朝日記者が南極観測隊に同行取材(2023年1月30日)
テレビ朝日は「未来をここから」プロジェクトの一環で、気候変動問題などSDGs企画をお伝えします。
30日のテーマは「気候変動に具体的な対策を」です。
テレビ朝日はこの冬、64次南極観測隊に同行取材しています。各地で温暖化の影響が報告されるなか、南極でも近年、氷床が失われていると指摘されています。
真っ白な雪原を走る、オレンジ色の雪上車。昭和基地から2日間かけてたどり着いたのは、基地からおよそ100キロ離れた東南極にある観測地点「H128」です。マイナス20℃のなか、ここでしか手に入らない氷のサンプルを採取します。氷床に専用のドリルを突き刺し、「アイスコア」と呼ばれる氷の柱を掘り出します。
名古屋大学宇宙地球環境研究所・栗田直幸准教授:「今回は20メートルくらいで、江戸時代中期から現在までの気候復元ができる試料を採取しようと」
降り積もった雪は長い時間かけて押し固められ、氷になります。掘り出したアイスコアには、タイムカプセルのように当時の空気などが閉じ込められているため、その成分を年代ごとに分析することで、気温の変化を推定できると言います。
名古屋大学宇宙地球環境研究所・栗田直幸准教授:「気温を復元し、2000年を境にした気温の上昇がみられるかを明らかにしたい」
IPCCの最新の報告書では、主に西南極の氷床が28年間で2670ギガトン失われたと指摘し、今後、数世紀のうちに数メートルの海水面の上昇を招く恐れもあるとしています。
ただ、南極の氷床の9割以上を占める東南極では、温暖化の影響がどのぐらい進んでいるのか、よく分かっていません。
名古屋大学宇宙地球環境研究所・栗田直幸准教授:「温暖化の実態を把握しないと対策は立てられない。どこまで気温の変化が進んでいるか調査したい」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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