コロナで帰国できない人が相次ぐ「プラス50万円以上かかった…旅行保険は必須」(2022年8月16日)

コロナで帰国できない人が相次ぐ「プラス50万円以上かかった…旅行保険は必須」(2022年8月16日)

コロナで帰国できない人が相次ぐ「プラス50万円以上かかった…旅行保険は必須」(2022年8月16日)

今、渡航先で新型コロナウイルスに感染して帰国できなくなったという人が相次いでいます。実体験を取材しました。

 障がい者の自立生活を支援する団体「CIL星空」の代表を務める井谷重人さん。自身も頸椎損傷という重度の障がいがあり、24時間体制でヘルパーのサポートを受けています。井谷さんは7月22日、仕事でワシントンDCへ渡航したのですが、現地に到着した2日後に体に異変が出たといいます。

 (CIL星空・代表 井谷重人さん)
 「最初はやっぱり喉に違和感があって、ホテルにPCR検査をしてくれる人を呼んでもらって受けたという感じです。(QPCR検査で陽性?)はい、陽性でした。とにかく不安でしかなかったですね。高熱とかは出なかったんですけど、たんの分泌が多くなって、咳が止まらなかったりして、体もだるかったですね」

 渡航直後にコロナに感染してしまった井谷さん。1週間で帰国の途につくはずが、なかなか帰れない事態に。付添人も陽性となってしまったため陽性者同士がお互いにケアをしなければならない事態となりました。

 (CIL星空・代表 井谷重人さん)
 「体が結構しんどかったんですよ。僕は仲間にご飯を運んでもらったりして、何とかいたって感じなので、普通に生きていくということもままならなくなるなとその時に思いました」

 その後、4日ほどで体調が回復したため、5日間の隔離期間を経て再びPCR検査を行ったところ、なんと再び陽性判定が出ます。

 (CIL星空・代表 井谷重人さん)
 「僕は結果的には12日間、陰性が出なくて。1週間過ぎたあたりからこれはちょっともしかしたら自分が陽性が出続けるのではないかと不安になった」

 日本へ帰国するには陰性証明が必要となるため、当初1週間で帰国予定する予定が、結局3週間も滞在するはめになったといいます。
 
 (CIL星空・代表 井谷重人さん)
 「考えることが多すぎて、ホテルの延泊になるのはいくらかかるんだろうとか、PCR検査も毎回165ドルかな結構な金額がするので。だいたい50万円以上はプラスかかっています。大変なことになったと思ったけど、一応調べていけば旅行保険でカバーできるところが結構ありまして。海外旅行保険は必須ですし、もしできるなら向こうで行けるお医者さんも(事前に)調べておけたらいいかなと思いますね」

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