ライン川の水位低下で物が運べず…ドイツ景気後退か 欧州“熱波”影響深刻 (2022年8月12日)

ライン川の水位低下で物が運べず…ドイツ景気後退か 欧州“熱波”影響深刻 (2022年8月12日)

ライン川の水位低下で物が運べず…ドイツ景気後退か 欧州“熱波”影響深刻 (2022年8月12日)

ヨーロッパを襲う熱波は、各地で川や湖を干上がらせました。

スイスを源流に北海に流れ込む国際河川・ライン川も例外ではありません。なかでも深刻なのがドイツです。

川の中流に位置する町・カウプ。川の水位を見てみますと、40センチを少し上回っています。40センチを下回ると、船が航行できなくなります。

すでに物流に支障が出ています。ライン川は、穀物から鉱物、石油製品にいたるまで、あらゆるものを運ぶ大動脈です。しかし、水位の低下で、すでに通常の25%程度しか積めない状態になっています。となれば、コストの増加は避けられず、輸送費が5倍近くに跳ね上がった例もあります。
ライン川貨物運搬会社・ロレンツ広報担当:「塩の輸送は通常で約2200トンだが、今は600トンしか積めません」

とりわけ懸念されているのが、電力供給への影響です。ライン川の支流のすぐ目の前に石炭火力発電所があります。石炭は、川を通じて運ばれてきますが、運営会社は石炭が不足しるため、来月初めまでの間、電力が十分に生産できない可能性があるとしています。ウクライナ侵攻で、ロシアからの天然ガスが減り、石炭への依存を強めようとした矢先のことです。

戦争と地球温暖化による複合的な危機。ライン川の水位低下で、ドイツは、今年後半から景気後退に陥るとの見方も出ています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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