「救急隊もコンビニ利用」消防局SNSで理解呼びかけ(2022年8月2日)

「救急隊もコンビニ利用」消防局SNSで理解呼びかけ(2022年8月2日)

「救急隊もコンビニ利用」消防局SNSで理解呼びかけ(2022年8月2日)

 先週、さいたま市消防局が投稿したツイートが、大きな反響を呼んでいます。

 さいたま市消防局ツイッター:「救急出場が続くと、救急隊が消防署に帰れない時があります。そんな時は、救急隊がコンビニ等で飲食物を購入し食事をする事がありますので、ご理解をお願い致します」

 次のような理由で、投稿したといいます。

 さいたま市消防局:「実際に苦情があったことはないですが、救急隊員がコンビニにいるのを見て、『出動できないのでは』と不安に思われる可能性もあるので、呼び掛けました」

 1分1秒を争う救急隊員に、少しでも早く現場に駆け付けてほしいという人も多いかもしれません。

■「救急隊もコンビニ利用」街の声は…

 さいたま市消防局によりますと、コロナでの搬送件数は、6月が1週間で9件だったのに対し、先週は199件とおよそ20倍。消防隊員は、出動してから15時間以上、署に戻れない日もあるということです。

 コンビニでアルバイトをしているという女性は、次のように話します。

 10代・学生:「よく警察官の方とか、救急隊員の人とか来るので、ご苦労様ですみたいな」「(Q.ここ最近、増えたか?)増えました」

 街の声も、おおむね好意的なようです。

 60代・財団法人職員:「救急隊員も人間ですから、当然、コンビニでごはん買ったりだとかっていうことは必要なので。それをとやかく言うほうがおかしい」

 一方で、消防局として、今のような緊急事態を想定した準備が足りないのではないかと指摘する声もあります。

 10代・学生:「緊急性のある人の所に行けなくなったりしないかなと」「前もって買って、車に置いとく」

■元救急隊員「国民が理解を頂けると…」

 また、内閣府が以前行った調査では、救急隊が出動の合間に「やむを得ずコンビニなどで飲食物を購入したり、食事をしたりすることについてどう思うか」との質問に対し、16%が「やめたほうがいいと思う」と回答しています。

 15年間、救急隊員として働いていたという東北福祉大学の福田理絵助教は、次のように話します。

 東北福祉大学 医療経営管理学科・福田理絵助教:「時間通りに食事が取れないというのは、もう頻繁にある。当たり前のこと。救急隊がどういう環境で働いているのか、救急隊の仕事自体にも国民が理解を示して頂けるといいのかな」

(「グッド!モーニング」2022年8月2日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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