“旧統一教会と政治”国会で追及へ 知事が激白「選挙応援受けた」(2022年7月21日)
旧統一教会と政治との距離に注目が集まるなか、共産党が21日に追及チームを設置。国会で実態を明らかにするとしています。こうしたなか、複数の知事から旧統一教会との関係を認める発言が相次ぎました。政治の場で何が起きているのでしょうか。
共産党・小池晃書記局長:「共産党の国会議員団として旧統一教会問題の追及チームを立ち上げて、今後の国会での論戦も含めてチームでこの問題を取り組んでいきたいということで、きょうはこの会議を開いた」
安倍元総理銃撃事件をきっかけに、旧統一教会と政治家との関係が様々、浮き彫りになってきています。
共産党・小池晃書記局長:「この問題で、やはり我々として重視しなければいけないのは政界に対する工作が大規模に行われてきたという問題です。そういうなかで次々と自民党をはじめとする国会議員の旧統一教会との癒着の実態が明らかになってきています」
旧統一教会に関する著書もある北海道大学大学院の櫻井教授によりますと、教団による政治家への支援は投票だけではないと言います。
北海道大学大学院(宗教社会学)・櫻井義秀教授:「選挙の時に無償で応援してくれるスタッフを出すとか、私設秘書を派遣するであるとか、私が聞いているのは無給で働いてくれる私設秘書。つまり、その人の給与は統一教会あるいは関連団体で持っていると」
ではなぜ、旧統一教会は政治家に近付こうとするのでしょうか。
北海道大学大学院(宗教社会学)・櫻井義秀教授:「霊感商法を含め、あるいは信者に過度な献金を要請して信者の方が経済的に苦境に陥っていることがずっと批判されてきました。統一教会としての活動を国会とか地方議会でも問題視された時に『それは大した問題ではない』『信教の自由による』とか批判を封じるということがあったんじゃないかなと考えている」
旧統一教会の政治への関わりは中央政界だけにとどまりせん。
富山県・新田八朗知事:「ちなみにですが私自身も一昨年の知事選で応援を受けたことは事実です」
旧統一教会の支援を受けていたと明らかにしたのは富山県の新田知事です。
富山県・新田八朗知事:「世界平和統一家庭連合、あるいは世界平和連合、あるいは平和大使協議会。いくつかの関係の方々とお会いした。集会にお招き頂いてお話をさせて頂いたということ。そういった場を作って頂けることは当時の私の立場にとってはありがたいこと」
新田知事は、選挙が終わってからは特に関わりはないと説明しています。
福井県の杉本達治知事は3年前、愛知県で開かれた旧統一会の関連イベントに祝電を送っていたことを認めました。
福井県・杉本達治知事:「3年前に確かにそのようなことの話があって、祝電を打たせて頂いたかなということはうっすらですが覚えております。ただ趣旨は、その時は世界平和とか他の自治体の首長も含めて賛同されて、その趣旨に賛同しているというような話もあったので」
そのイベントの半年前に杉本知事は知事選で初当選しています。
福井県・杉本達治知事:「基本的に私が宗教団体に対して直接そこの宗教性というか、団体の応援をすることはありません」
立憲民主党は旧統一教会の献金や勧誘手法について取り上げていく方針です。
立憲民主党・西村智奈美幹事長:「旧統一教会による被害等を調査、検証し、対策を立案するべく旧統一教会被害対策本部を立ち上げる」「(Q.旧統一教会と政界との関係の解明や追及は?)旧統一教会による被害、これを主眼として調査、検証といったことをやっていきたいと考えている」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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