マスク着用、レジのカーテン、人数制限・・・感染対策の今後は?専門家に聞く(2022年5月17日)

マスク着用、レジのカーテン、人数制限・・・感染対策の今後は?専門家に聞く(2022年5月17日)

マスク着用、レジのカーテン、人数制限・・・感染対策の今後は?専門家に聞く(2022年5月17日)

新型コロナウイルスの感染が広がって2年が過ぎ、感染対策の見直しの動きが出てきています。これからの感染対策をどう考えていけばいいのでしょうか。聖路加国際病院の感染管理室マネージャー・坂本史衣先生に聞きます。

(Q.政府は「屋外で2メートル以上確保していればマスクは不要」としていますが、これについてはどう考えますか)
例えば、屋外で誰かと話をしているとき、仮に相手の鼻や口から感染性のある細かな微粒子が出ても、距離があれば、吸い込む可能性は低いです。そのようなシチュエーションでマスクを外すのは妥当だと思います。新型コロナの感染を防ぐには、メジャーな感染経路を断ち切ることが必要です。メジャーな感染経路として知られているのが、近い距離で微粒子を吸い込んでしまうこと。そして、大きな飛沫を目に浴びることです。それを考えると、屋内であっても屋外であっても、互いに近い場所で、ウイルスが伝播するような可能性があれば、マスクは感染経路を遮断するため、効果的な感染対策だと考えられています。

(Q.エレベーターは現在も「5人まで」など、人数制限のあるところもありますが、マスクをしていても人数制限は必要でしょうか)
エレベーターの中は、換気はよくないのですが、実際に乗っている時間は長くない。黙っている人が多く、マスクもつけている。そういった状況で、人数制限をしなかったり、距離を保っていなかったら、感染リスクが上がると考えなくてもよいと思います。ただ、マスクを外して、大勢が話しているというようなエレベーターに乗り込むというのは、多少、リスクが上がるかもしれません。そこに入るかどうかは各自で判断する必要があります。

(Q.レジによく設置されている仕切りのカーテン。お互い聞こえにくいなど不便なこともありますが、これもマスクをしていれば、仕切りは不要でしょうか)
お店がマスク着用をお願いしていて、来店する人もマスクをしている状況で、短時間、話す。そういった場面では、仕切りカーテン、ビニールシートは不要だと思います。ただ、不特定多数の人が来て、なかにはマスクをつけていない人がいるかもしれない。特に流行地域において、店の人が不安だということであれば、即座に外さず、時間をかけて緩和をしていけばいいと思います。

(Q.ビュッフェで手袋つけていますが、この手袋はどう考えますか)
新型コロナ対策に限りませんが、食事をするときに、食中毒を起こすような細菌を口にしないというのは、手をきれいにするというのが一番です。ですから手袋というよりは、手を洗う、消毒する。そういうことを
新型コロナ対策だけでなく、今後も行うことがいいと思います。

(Q.対策は少しずつ緩和されていくなかで、今まで続けてきた対策で安心したい気持ちもあります。その過渡期にあるということでしょうか)
過渡期だと思います。感染対策というのは、メジャーな感染経路を生じる場面で、メリハリをつけて活用するもの。それによって、自分にとっても相手にとっても安全な環境が生じて、それによって安心感が生まれる。一方で、リスクに影響しないような対策に関しては、突然、やめることで不安を感じる人もいると思うので、適切なタイミングで緩和していくという選択があってもいいと思います。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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