吉野家 名前“カタカナ”で「外国籍」と判断か・・・「日本国籍」の就活生“拒否”で憤り(2022年5月9日)

吉野家 名前“カタカナ”で「外国籍」と判断か・・・「日本国籍」の就活生“拒否”で憤り(2022年5月9日)

吉野家 名前“カタカナ”で「外国籍」と判断か・・・「日本国籍」の就活生“拒否”で憤り(2022年5月9日)

 牛丼チェーン「吉野家」が、外国籍を理由に、学生の就職説明会への参加を断っていたことが分かりました。実際に断られた女性を取材すると、日本国籍にもかかわらず、外国籍だと勝手に判断されたと憤りを語りました。

■「外国籍」と判断 就活生を“拒否”

 ツイッターから:「ハーフだけど、日本生まれ、日本育ち、国籍日本なのに、向こうから急に説明会キャンセルされたんだけど。こんなのアリなん」

 先月、女性を蔑視する発言で、当時の役員が解任された牛丼チェーン大手「吉野家」で、また新たな問題が発覚しました。

 このツイートを投稿した、現在、就職活動を行う大学4年生のAさんから直接話を聞きました。

 Aさん:「勝手に国籍を判断されて、キャンセルされてしまったので、すごいショックを覚えました」

 女性は、吉野家が主催する採用説明会を予約。しかし、翌朝、目を疑うようなメールが届きました。

 今月1日に届いたメール:「外国籍の方の就労ビザの取得が大変難しく、ご縁があり、内定となりました場合も、ご入社できない可能性がございます。従いまして、大変申し訳ございませんが、今回のご予約は、キャンセルとさせて頂きますことをご了承下さい」

 「外国籍」であることを理由に、説明会への参加を一方的にキャンセルされたのです。

■キャンセルの女子大学生「国籍は日本」

 ところが、女性は「日本で生まれました。国籍も日本です」と話します。

 女性の父親は海外出身ですが、日本生まれの日本育ちで、パスポートに記載があるように、国籍は日本です。

 Aさん:「(Q.国籍を確認されることはありましたか?)これまでは、一度もなかったです」

 説明会を予約する際に入力した情報は、就活支援サイトを介して登録した、名前や住所、大学名だけでした。「外国籍」と判断されたのは・・・。

 Aさん:「名前がカタカナなんですけど。名前から判断されたのではないか」

■女子大学生の憤り「名前から判断」

 女性の住所や大学からは、海外を連想することは考えられないため、名字・名前ともにカタカナであることが、そのような判断を招いた原因ではないかと話します。

 Aさん:「名前で、日本人だと認められていないのかなという気持ちもありました」

 現在、2023年に入社するための就職活動は、佳境を迎えています。女性も、去年11月からの半年間で、およそ30回説明会に参加するなど、精力的に就職活動を続けてきたといいます。

 選考前に、国籍を理由に門前払いされたことについては、憤りを隠せません。

 Aさん:「誰しもが受けることができる場で、企業のことをよく知る機会である説明会にもかかわらず、説明会を受けることも、向こうから拒否されてしまった。悲しい気持ちでした」

 現在、就職活動を行う他の学生たちからも、次のような声が聞かれました。

 就職活動中・大学4年生:「やはり、その企業を志望している人も多いので。差別的なことは、許せないかなと思います」「留学生の知り合いもいるので、名前だけで落とされてないか、不安になったり、心配になる」

■吉野家HPには“積極登用”・・・なぜ?

 厚生労働省が事業主宛てに出している資料によると、「国籍で差別しない、公平な採用選考を行うこと。日本国籍でないこと、外国人であることのみを理由に、求人者が採用面接などへの応募を拒否することは、公平な採用選考の観点から適切ではない」とあります。

 吉野家の採用ホームページには、外国籍社員を積極的に登用すると書いています。他にも、「文化や言葉の壁を越えて、様々な外国籍社員が強みを生かす取り組みを積極的に展開」や「グローバル受け入れ制度」を掲げています。

 吉野家ホームページから:「私たちと一緒に、吉野家の新しい次代を創りませんか」

■吉野家の釈明「説明が不足して・・・」

 今回の件に対して、吉野家ホールディングスは、ビザの取得が難しく、外国籍の学生の内定を取り消したケースがこれまでに一定程度あるとしたうえで、こう釈明しています。

 吉野家ホールディングス:「ビザの取得をできず、内定を取り消された方の心象を慮(おもんばか)るあまり、参加をやむなくお断りしておりました。吉野家の外国籍の方の採用に関して、(採用条件などの)説明が不足しており、連絡の過程において不備がございました。誠に申し訳ございませんでした」

■吉野家に限らず「広い心を持って・・・」

 突然の予約キャンセルから1週間が経ちましたが、吉野家側からメッセージは?

 Aさん:「今のところ来てないです。一方的にキャンセルしてしまったこと。名前から判断してしまったことを、謝罪だったりして頂けるとうれしいなと思います」

 また、吉野家に限らない話として、次のように話しました。

 Aさん:「今は、ハーフの子だったり、外国籍の方だったり、様々な人が日本にいる時代になってきていると思うので。そこを広い心を持って、考えて頂けるとすごいうれしいなと感じます」

(「グッド!モーニング」2022年5月9日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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