無差別攻撃続けるロシア 「戦勝記念日」へ準備加速 “拠点”の製鉄所制圧へ攻勢か 軍事パレードリハーサルも|TBS NEWS DIG
ウクライナ南部の都市ミコライウ。要衝・オデーサに隣接し、「東部のドンバス地方と南部の完全制圧」を目標とするロシア軍の脅威にさらされ続けています。
記者
「小さなクレーターができていますね。放射線状に飛び散っているのが分かるかな、上から見ると」
JNNが取材に入った4日の朝、住宅地に残っていたのはクラスター爆弾の傷痕。大量の小さな爆弾を広範囲にばらまく殺傷能力の高い兵器で、深刻な被害をもたらすため使用を禁止する国際条約が締結されています。
記者
「何kgぐらいかな、10kg以上あるか」
ウクライナ南部ミコライウに撃ち込まれた殺傷能力の高いクラスター爆弾。このロケット弾から36個の小さな爆弾が周辺にばらまかれたといいます。
ロケット弾が落下した家の中は…
記者
「うわぁ、ここに突っ込んできたんだ」
住民のヴォロディアさん
「攻撃は毎日あるよ。毎日聞こえる。爆発、爆発、爆発の連続だ」
毎日のように降り注ぐクラスター爆弾で、ミコライウでは90人近くが死亡したということです。
先月4日、9人が死亡した市の中心部で取材を続けていると。
記者
「デカいデカい」
取材チームが避難したこの薬局では、先月の攻撃で、当時働いていた27歳のタチアナさんが犠牲となりました。
タチアナさんの同僚
「いつも仕事熱心な子でした。彼女は砲弾が落ちようと、必ず仕事に出てきていました」
JNNが取材に入った4日と5日の2日間で、ミコライウには少なくとも4発のクラスター爆弾が撃ち込まれました。ロシア軍の無差別な攻撃は激しさを増しています。
こうした中、ロシアの首都モスクワでは、軍事パレードのリハーサルが連日行われ、9日の「対ドイツ戦勝記念日」に向けた準備が加速しています。
市民に話を聞いてみると。
モスクワ市民
「祖国への誇りの日です」
市民
「ウクライナについて話すのは難しいです。私たちの祖父母はウクライナ出身です」
ウクライナ側は、ロシア軍がこの戦勝記念日までに南東部マリウポリなどへの攻勢を一層強め、ウクライナの部隊が拠点とし、多くの市民も避難とする製鉄所を制圧しようとしているとみて警戒しています。
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