渋滞中の車内で“隠れ熱中症”も 専門家が推奨する水分補給のポイントは?(2022年5月4日)
渋滞中の車内でも気付かないうちに熱中症になることがあると専門家が指摘しています。隠れ熱中症の注意点について取材しました。
渋滞でトイレに行けないから水分は控えておこうという人は多いのではないでしょうか。ただし、走行中の隠れ熱中症を引き起こす原因は、これだけではないというのです。
兵庫医科大学特別招聘教授・服部益治医学博士:「エアコンが利いている車内だと汗が出た瞬間に乾燥して蒸発しているので、汗をかいていないと勘違いしてしまう」
専門家によりますと、走行中の熱中症の大きな原因は水分補給の我慢。エアコンによる車内の乾燥。また、日光が当たることで体温が上昇して汗をかくことなどだといいます。そこで、専門家が勧める水分補給とは・・・。
まず、その種類です。
兵庫医科大学特別招聘教授・服部益治医学博士:「カフェインの入ったもの、コーヒー、紅茶、緑茶、利尿作用といって尿を出そうとするのでやめておきましょう。お茶であればカフェインフリー、カフェインが入っていない麦茶が最も望ましい。効率よく(汗を)補っておこうとなると、経口補水液が理にかなっている」
そして、飲み方はちょこちょこ飲みが良いといいます。
兵庫医科大学特別招聘教授・服部益治医学博士:「補った液体がスムーズに全身に広がるためには一気飲みはだめ。こまめに飲む。1時間に100ccぐらいでいい」
さらに車内の危険はサービスエリアでも。車内温度の上昇です。停車している車内は5月でも高温になるといいます。
JAF(日本自動車連盟)による車内温度の上昇についての実験では5月の晴天の日、気温23度から24度ほどのなかで大型SUV(スポーツ用多目的車)と軽ワゴンを使ってテストしました。
車内温度は25度からスタートし、10分後にはどちらも30度を超しています。
そして、大型SUVは30分で39.9度にまで達したのです。
兵庫医科大学特別招聘教授・服部益治医学博士:「休憩する時に子ども、赤ちゃんが寝ているからと車内に置いておくと命に関わる温度にすぐなるので(車の)外にでて背伸びをしましょう」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
コメントを書く