新幹線ストップ 原因は静岡の雨量計 駅にあふれる利用者ぐったり(2023年8月16日)
台風7号は日本海に抜けましたが、東海道・山陽新幹線が東京-博多間で上下線とも一時ストップするなど影響が広がっています。
■新幹線またストップ「まさか」
「まさか」という思いが人々を疲弊させていました。
新幹線の利用客:「(Q.きのう新幹線が止まって…?)ずらしてきょうにしたんですけど。まさか、まさか」「台風が過ぎたから安心していたんですけど」
駅員:「東海道山陽新幹線では大雨の影響により運転を見合わせております」
新幹線の利用客:「きのう帰っていれば良かったが、自分たちのせいかなと。13…14日に帰れば良かったのか」「本当はきのう帰る予定だったが、チケットを取り直してもう1泊してきょうにしたら、また大雨で帰れなくて」「武道館に男闘呼組を見に行こうかと」「(Q.イベントは何時?)きょうの17時。お昼回ったくらいからタイムリミットかなと」
ぐったりと床にしゃがみ込む人。どうすることもできません。男の子は床で遊び始めました。
新幹線の利用客:「三重に旅行で行く予定で」「8時半に(東京駅に)着いたが、ちょうど止まっちゃいました」「今頃、松坂牛を食べている予定だった」「きょうは京都が五山の送り火。絶対見たいので何としても、きょう帰りたい。まさか台風が通り過ぎた後にこんなことになるとは…」
運転見合わせが決まったのは16日午前8時28分。静岡県内で降った激しい雨が基準値を超えたため、新幹線は東京-名古屋間で上下線がストップしました。
■東京-博多に運休拡大 新幹線
鉄道ジャーナリスト 梅原淳氏:「東海道新幹線が土の地盤の上に線路が乗っていたり、盛り土だったり、東北新幹線のようにコンクリートの線路ではないので弱さは残っている。土砂崩れが起きたこともあるので慎重にならざるを得ない」
新幹線はその後、東京-博多間の直通運転を見合わせます。局所的な雨が、なぜ影響を広げたのでしょうか。
鉄道ジャーナリスト 梅原淳氏:「京都と新大阪の間に東海道新幹線のホーム車庫があって、京都と新大阪間で列車がたまって動けなくなったと。これは一度、全線止めた方がいいという判断が出たと思う。山陽新幹線の新大阪側に車庫がないので、どうしても東海道新幹線が混乱していると巻き込まれる」
台風一過の「まさか」…。新幹線がストップした時、台風は日本海に抜けていました。台風とは無関係に見えるエリアにもたらされた激しい雨。一体なぜなのでしょうか。
■なぜ?離れた静岡で“災害級”大雨
気象予報士 今村涼子:「台風は日本海上を北上しているが、きょうもそこまで速度は上がっていない。陸地からそれほど離れていない状態」
ポイントは台風との位置関係だといいます。
気象予報士 今村涼子:「本州は台風の右側・東側にあたります。東側というのは台風が吸い上げる非常に暖かく湿った空気が流れ込んでくる。特に静岡県内は、その湿った空気が海からダイレクトに入ってくる場所。雨雲が発達しやすい状況にあったと言える」
東海道新幹線は16日午後2時10分に運転を再開。ただし、今後も沿線で強い雨が予想されていて、運転取り止めになる可能性もあります。
新幹線の利用客:「きょうに変更したんですけど、きょうもこんな感じで…」「15日に帰る予定でしたが、きょうに変えました。きょうは予想外でしたね」「早く帰りたい」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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