NATO 東欧に“新部隊”創設・・・バイデン大統領「ロシアが化学兵器使用なら米国は対応」(2022年3月25日)
G7(主要7カ国)の首脳たちがベルギーの首都・ブリュッセルに一堂に会しました。
■岸田総理「秩序守る強い決意」
会談終了後には、さらなる制裁の用意があるとする声明を発表。さらに、ロシア軍が化学・生物兵器や核兵器を使わないよう警告しました。
首脳会議に参加した岸田文雄総理大臣は、会議の成果を強調しました。
岸田総理:「G7が主導して、国際社会の秩序を守りぬくという強い決意を確認する、大変有意義な会合になったと思います」
そのうえで、ウクライナや周辺国へ追加で1億ドル(約122億円)の緊急人道支援を行うことなどを表明しました。
岸田総理:「ロシアの侵略に対する国際的な取り組みをリードしていきたいと思います」
■NATO 東欧に“新部隊”創設
G7首脳会議の前には、欧米30カ国が加盟するNATO(北大西洋条約機構)の首脳会議も開催されました。
冒頭、ウクライナのゼレンスキー大統領がビデオ演説で、改めて支援を訴えました。
ゼレンスキー大統領:「ウクライナは共同防衛という、共通の目標を持つ30カ国と同じ傘の下にはいません。でも、私たちは自分の価値観だけでなく、皆さんと共通の価値観を守っています。ウクライナの国民や都市を守るためには、無制限の軍事支援が必要です」
西側諸国に戦闘機や戦車のほか、防空システムの提供を求めたゼレンスキー大統領。これに対してNATO側は、次のように表明しました。
NATO・ストルテンベルグ事務総長:「NATOのリーダーたちは、ウクライナにさらなる支援を行うことで合意した」
ロシアによる使用が懸念される生物・化学兵器に対応する装備などを提供することも明らかにしました。さらに・・・。
NATO・ストルテンベルグ事務総長:「新たに、4つのNATO戦闘群をブルガリア・ハンガリー・ルーマニア・スロバキアに配置する」
現在、バルト三国とポーランドに事実上常設している部隊に加え、東欧の4カ国に新しく部隊を創設。長期戦も視野に、NATOの東側の軍備を強化すると発表しました。
イギリスも対戦車兵器など、ミサイル6000発を追加で提供すると発表しています。
ただ、ポーランドが提案した平和維持部隊の派遣など直接的な介入については踏み込んでいません。
■中国へ「ロシア支援するな」
さらに、中国に対しても、ロシアの軍事侵攻を支援しないよう牽制(けんせい)しました。
NATO・ストルテンベルグ事務総長:「中国は、経済的にも軍事的にも、ロシアの軍事侵攻を支援してはならない。その代わり、ロシアに対して重要な影響を及ぼし、平和的な解決へと導くことを求めます」
■G20から“ロシア除外”は・・・
同じ日に行われたEU(ヨーロッパ連合)の会議を含め、3つの首脳会議に出席したアメリカのバイデン大統領は、ロシアをG20から除外すべきとの考えを示しました。
バイデン大統領:「(Q.ロシアはG20から除外されるべきだと思いますか?)あくまでもG20次第だが、私の答えはイエスだ」「(Q.ロシアが化学兵器を使用したら、アメリカかEUは軍事行動で対応するか?)ロシアが化学兵器を使用すれば、アメリカは対応する」
(「グッド!モーニング」2022年3月25日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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