オミクロン株感染で子どもの「発熱」「けいれん」増加 デルタ株の3倍以上のデータも
新型コロナの変異株の中でも、軽症者の割合が多いとされるオミクロン株。ところが、子どもの場合はこれまでに流行した変異株と比べ、高熱や、それに伴うけいれんを起こす割合が大幅に増えていることがわかりました。
埼玉県に住む女性と、1歳1か月の長女。今週月曜、突然、長女の体に異変が起きました。
1歳1か月の娘の母親
「急に手足が震えだして、目が視点が上を向いたり唇が紫になって」
1歳1か月の娘の母親
「救急なんですけれども」
これは119番通報した時に撮影した映像です。長女は、一点を見つめたまま、小刻みに腕や体が震えています。高熱による「熱性けいれん」とみられる症状。
1歳1か月の娘の母親
「かなり怖かったですね。ずっと震えてるし、口から泡吹いてる感じだった」
救急搬送後のPCR検査で新型コロナへの感染が判明しました。
1歳1か月の娘の母親
「本当にひやひやしました。意識がなくなったりとか、最悪本当に死んじゃうんじゃないかと思いました」
こちらの1歳7か月の女の子の場合も。
1歳の娘が感染した父親
「熱は40度近く出て、本人もいつもだったら立って動き回っているが、フラフラするくらい」
特に乳幼児の場合、突然、初めての高熱に、どう対処すべきか親も戸惑いが大きいといいます。
1歳の娘が感染した父親
「初めてこんな表情見せたので、どうすればいいのか分からない」
子供は大人と比べ重症化しないと見られてきた新型コロナ。
さらに、第5波のデルタ株などと比べ圧倒的に軽症が多いとされるのがオミクロン株ですが、子供に関してはそのオミクロン株で、「高熱」や、それに伴う「けいれん」の症状が増えているのです。
小児科クリニックでは・・・
クリニックばんびぃに 時田章史院長
「それまで(第5波まで)は熱性けいれんのコロナの方は経験がなかったが、いきなりの高熱で熱性けいれんを起こすようなお子さんがやはり出てきて」
おとといにも、こんな症例が・・・
クリニックばんびぃに 時田章史院長
「この例は前の日から38度後半の熱が出て、この日に急に40度まで上がったところで、熱性けいれんを起こされた例ですね」
日本小児科学会が16歳未満の新型コロナ感染者およそ5100人を調査したところ、▽流行の初期は4割、▽デルタ株流行期は6割程度だった「発熱」の症状が、▽オミクロン株流行期では、およそ8割に上りました。
また、1歳~4歳児の「けいれん」症状については、デルタで3%だったのが、オミクロンでは3倍以上の9.4%に急増。感染した乳幼児の実に10人に1人がけいれんを起こすほどの高熱を出しているというのです。
医師は、「熱けいれん」の危険性について・・・
クリニックばんびぃに 時田章史院長
「(けいれんが)長期にわたると、呼吸困難が起きたり脳へのダメージが起きるため、中には重症化する例があるので、熱性けいれんは注意しなければいけない」
オミクロン株による新規感染者が高止まりする中、まん延防止措置は解除されましたが、子どもの感染と症状の観察には、今まで以上に注意が必要かもしれません。
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(24日17:26)
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