4回目の停戦協議終了・・・「大変厳しい議論」「これまでより建設的」(2022年3月16日)
ウクライナとロシアの4回目の停戦協議が終了しました。どんな進展があったのでしょうか?
■ロシア側の報道「交渉は建設的に」
“技術的な中断”を理由に、日を持ち越した4回目の停戦協議です。
再開から2時間ほど経過した、日本時間の15日午後10時ごろ、ウクライナ代表団のポドリャク氏が、SNSを更新しました。
ポドリャク大統領府顧問のツイッター:「交渉が続いている。主な議題は、全体的なルール、停戦合意、ロシア軍の撤退・・・」
協議の途中、ポドリャク氏は、ウクライナメディアの取材に対し、「両国の間で、大変厳しいディスカッションが行われている」と回答したということです。
過去3回の交渉が、あっけなく物別れに終わったのに比べ、何らかの手応えを感じさせる途中経過です。
それを裏付けるように、ロシアの国営メディア「リア通信」は、ウクライナ代表団のコメントとして、こう報じました。
ウクライナ側への取材:「ロシアとの交渉は、これまでよりも建設的になり、将来の合意について話し合っているので、控えめながら、楽観している」
しかし、これはあくまでもロシア側の報道です。ロシアのラブロフ外相は、停戦協議に先立ち、こう強調していました。
ラブロフ外相:「停戦協議は、ウクライナの中立化を確実なものとするため、利害関係者の安全保障、ウクライナの非武装化という文脈で行われている。これは、ロシアの脅威を取り除くためのものである」
■ウクライナ 交渉は難航・・・翌日も
両者の溝を埋める協議は、本当に進んだのでしょうか。
日本時間の16日午前4時半すぎ、停戦協議が終了したと、ウクライナ代表団のポドリャク氏がSNSで明らかにしました。
ポドリャク大統領府顧問のツイッター:「あすも交渉を続けます。非常に厳しく、頑固な交渉過程です。お互いに、根本的なところで矛盾しています。しかし、妥協の余地はあります」
難しい交渉が続いているとし、翌日も協議を続けるということです。
■“連帯”伝えるため・・・3首脳訪問
こうしたなか、東欧の3カ国の首脳が、戦闘が続くキエフへの訪問を突如、発表しました。
ポーランドのモラウィエツキ首相、チェコのフィアラ首相、スロベニアのヤンシャ首相の3人です。
ロシアのウクライナ侵攻開始後、他国の首脳がキエフを訪問するのは、初めてとみられます。
日本時間の午前2時ごろ、キエフに到着した後の写真を首脳たちがSNSに投稿しました。
ウクライナの地図でしょうか、資料を見ながら話し合う様子です。
ポーランド・モラウィエツキ首相:「戦争で荒廃した、ここキエフで今、歴史が動いています。自由が独裁政治と戦うのは、ここキエフです。私たちの未来の行方は、ここキエフで決まります」
ゼレンスキー大統領との会談は、日本時間の16日午前3時ごろ始まったとみられます。
訪問の目的は、EU(ヨーロッパ連合)の代表として、ウクライナへの連帯を伝えるためです。さらに、幅広い支援策も提示するといいます。
(「グッド!モーニング」2022年3月16日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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