国境越え・・・医師やボランティアら“ウクライナ避難者”を支援(2022年3月14日)
ポーランドとの国境付近に近い軍事施設が空爆されるなど、戦線が西に広がるなか、各国の医師やボランティアが国境を越え、避難する人々に手を差し伸べています。
戦線は、徐々に西に向かっています。
メディカ市長:「朝5時ごろ、ロケットで攻撃する音が聞こえました。ここから20キロほどの場所が攻撃されました」
ウクライナと国境を接するポーランド・メディカ市です。戦禍が迫る街を多くの人が訪れていました。各国から来た医師たちが避難した人々の治療にあたっています。
フランス人医師:「フランスからです。ここ1週間で少しずつですが、様々な国からの団体と支援物資が到着しています」
ドイツ人医師:「痛みはないですか?頭痛は大丈夫?」
祖国を追われた一人ひとりに声を掛ける、ドイツ人医師・ワジャハットさんもその一人です。
ドイツ人医師・ワジャハットさん:「私は医者です」
避難した人:「心臓が痛みますが、薬があるので大丈夫」
車椅子に乗る女性、聞けば心臓に疾患があるそうです。持病がない人にも注意が必要だと話します。
ドイツ人医師・ワジャハットさん:「多くの人は、軽い傷や感染症とかになっても、戦争の混乱でそれを忘れてしまいます。だから、誰彼なく声を掛けています」
転倒し、頭にけがをした男性もいました。
ドイツ人医師・ワジャハットさん:「まず、消毒しよう。何かの破片が入ってないか確認して、ばんそうこうで応急処置しよう」
治療を受けた人:「治療してもらえて良かった。これからウクライナに戻る」「(Q.軍隊に入る?)はい」
朝晩は、マイナス10度となる厳しい寒さが、疲れ切った子どもや高齢者に追い打ちをかけます。
ドイツ人医師・ワジャハットさん:「きのうは50人の孤児が来ました。腹痛や嘔吐(おうと)する子どもを治療しました」
凍傷で、指を切断した子どももいたそうです。
ドイツ人医師・ワジャハットさん:「私たちが直面している最大の問題は、子どもや貧困層、高齢者らの健康です」
国境を越えているのは、医師だけではありません。
ボランティア:「デンマークから来ました」「シカゴからです」「スコットランドから3日間、車を走らせてきました」
ボランティアが作ったピザや、温かいコーヒーやスープでつかの間の暖をとります。
スコットランドから来たボランティア:「『僕らは味方だ。君たちは一人ではない』。それが、ここに来た理由です」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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