選挙で影響力増す『SNS』YouTubeで特性を検証 専門家は「利用者の心理も偏りを生みやすい」

選挙で影響力増す『SNS』YouTubeで特性を検証 専門家は「利用者の心理も偏りを生みやすい」

選挙で影響力増す『SNS』YouTubeで特性を検証 専門家は「利用者の心理も偏りを生みやすい」

 去年の兵庫県知事選で、事前の予想を覆して当選した斎藤元彦知事。突破口を開き、当選に貢献したのは、SNS戦略などを支えたボランティアスタッフだと言われています。

 斎藤陣営のボランティア
「(ボランティアは)現在2900人が登録してます。現場のボランティアが500人。一日100本以上の動画が配信されていく」

 選挙での影響力が増すSNS。NNNと読売新聞が行った最新の世論調査では、18歳~39歳の66%が「参議院選挙でSNSなどの情報を重視する」と答えています。

 ただ、SNSには注意すべき点も―。

 SNSの“ある特性”を確認するため、YouTubeを使って検証しました。

 濵田蘭 記者
「何の動画も見ていない新しいアカウントを作成しました。これから『釣り』と検索して出てくる動画を見ていきたいと思います」

 「釣り」という言葉を検索し、出てきた動画を1日3本視聴します。これを2日間続けると…

 濵田蘭 記者
「これも『釣り』ですね。だいたい半分ぐらいが『釣り』関連の動画かと思います」

 そこで、今度は、インターネット上で使われることもある「ディープステート」(闇の政府)という政治的な言葉を検索。同じように動画を視聴します。
 すると…

 濵田蘭 記者
「おすすめされる動画の上から10本のうち、半分以上が新しく検索したワードに関係する動画になっていました」

 検索する言葉を変えてからわずか2日で、おすすめ動画が、政治的に似た内容のものばかりに。

 SNSは、検索結果などから利用者の好みに合わせて、表示する内容を変える仕組みになっているのです。

 兵庫県立大学・土方嘉徳 教授
「自分が打ったキーワードとか、微妙な変化というのをいち早く検出して動画をおすすめしてくる。そういう仕組みであることは知っておく必要がありますね」

 さらに、最初に「カメラ」と検索し、その後「財務省解体」と検索した場合も、全体の9割が政治的に似たような動画となりました。

 兵庫県立大学・土方嘉徳 教授
「盛り上がっている政党名を入れると一気にその情報が入ってきて、政治全体からすると断片的な情報だけを見ている人がいます」

 一方、別の専門家は、SNSを利用する私たち自身の心理も、偏りを生みやすいと指摘します。

 立命館大学産業社会学部・谷原つかさ 准教授
「人間って自分の信念を肯定してくれるような情報が基本的に好きなんですよね。SNSっていうのは、ある種、自分で摂取する情報を選択することができるんですよね。かなり強力に。なので気づいたら特定の政党の動画ばかり見ているとか、特定の候補者の動画ポストばかり見ているとか」
▼特集動画や深堀解説、最新ニュースを毎日配信 チャンネル登録はこちら
https://www.youtube.com/channel/UCv7_krlrre3GQi79d4guxHQ

▼読売テレビ報道局のSNS
TikTok https://ift.tt/vWNT76i
X(旧Twitter)https://twitter.com/news_ytv

▼かんさい情報ネットten.
Facebook https://ift.tt/jpi27mw
Instagram https://ift.tt/IMDnKm6
X(旧Twitter)https://twitter.com/ytvnewsten
webサイト https://ift.tt/LxJRSeF

▼読売テレビニュース
https://ift.tt/qfdxGXI

▼情報ライブ ミヤネ屋
https://ift.tt/ulDqF0Y

▼ニュースジグザグ
X(旧Twitter)https://x.com/ytvzigzag 
webサイト https://ift.tt/VAND1Xp

▼す・またん!
HP:https://ift.tt/9hR8Ccz
X(Twitter):@sumatanent

Instagram:@sumatanentame
https://ift.tt/Et3Rvwy
TikTok:@sumatantiktok
https://ift.tt/kGdK5s2

▼情報提供はこちら「投稿ボックス」
https://ift.tt/HM8crnh

読売テレビニュースカテゴリの最新記事