“氷点下”に凍える避難者 低体温症の人も・・・泥だらけの靴「寒すぎる」(2022年3月11日)

“氷点下”に凍える避難者 低体温症の人も・・・泥だらけの靴「寒すぎる」(2022年3月11日)

“氷点下”に凍える避難者 低体温症の人も・・・泥だらけの靴「寒すぎる」(2022年3月11日)

 10日も、7つの「人道回廊」が設置され、民間人の避難が続きました。

■93歳近くの女性も「どこへ行けば・・・」

 首都キエフ近郊のイルピン。ロシア軍の侵攻を阻止するために壊した橋の下を、人々が歩いています。

 特に目立つのが、高齢者の姿です。両脇を支えながら歩く女性に・・・。男性は、担架で運ばれていました。中には、杖をついた93歳になる女性もいました。

 女性:「私たちは、できる限り耐えようとしました。このおばあちゃんは、まもなく93歳です。それなのに、私たちは、ここから離れようとしています。彼女は、すでに1つの戦争を生き延びた。さらに、どこへ行けばいいの?」

■さまよう小児がん患者・・・国外搬送急ぐ

 西部の都市リビウの病院には、空爆を受けた街から、子どもたちが連日避難してきます。多くは、小児がんの患者です。

 地元での治療が困難になり、車やバス、列車などを乗り継ぐ危険な旅をして、ここまで逃れてきました。

 医師:「キエフからリビウまで、通常なら5時間近くだが、12時間から24時間かけて、我々の町にやって来る。現在の病床使用率は、90%ほどです」

 現在、ウクライナの小児がん治療の拠点となっている病院。手術や特別な治療が必要な患者は、国外への搬送を急いでいるといいます。

■“氷点下に達する寒さ”に凍える避難者

 ウクライナとの国境の町、ポーランドのメディカ。避難してくる人たちが、後を絶ちません。

 キエフ近郊から避難:「9日間、地下室にいて恐ろしかった。なぜ、私たちや子どもたちに、こんなことが起きるのか分からない」

 疲労困憊(こんぱい)の避難者に、追い打ちを掛けるのが“氷点下に達する寒さ”です。

 子どものために、手袋を温めてあげている母親。ボランティアが、アルミのシートを防寒具として、子どもたちに掛けていました。

 フランス人のボランティア:「ほとんどの人が、寒さに震えています。中には、低体温症の人もいるんです」

■泥だらけ靴履き・・・凍える子どもも

 人口およそ250万人のモルドバにも、12万人以上が避難してきています。

 泥だらけの靴を履き、凍えている子ども。インド人の男性は、毛布を頭からかぶって、寒さをしのいでいます。

 インド人の男性:「(ウクライナ南部の)オデッサから来ました。私にとっては寒すぎる。ここに到着したが、あまり希望は持っていません」

(「グッド!モーニング」2022年3月11日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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