「どうか4人を返してください」家族4人死亡交通事故の初公判 被告に禁錮3年6か月求刑 福島・郡山市|TBS NEWS DIG
ことし1月、福島県郡山市の交差点で乗用車と軽乗用車が衝突し、家族4人が死亡した事故の裁判。被告の男は起訴内容を認め、検察は禁錮3年6か月を求刑しました。
高橋俊被告
「今後、車の運転は一切しない」
裁判で断言した被告の男。過失運転致死の罪に問われているのは、福島市の会社員・高橋俊被告(25)です。
起訴状によりますと、高橋被告は今年1月、乗用車を運転し、福島県郡山市の市道交差点で優先道路を走っていた軽乗用車に衝突。炎上した軽乗用車に乗っていた家族4人を死亡させたとされています。
きょうの初公判で、高橋被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。
高橋俊被告
「一本道と勘違いしていた。夜間で見通しが悪かった」
その後の論告で、検察は「被告は前方左右を注視せず、交差点に気づくことなく走行した」と指摘。「4人の尊い命が一度に奪われた結果は重大」として、禁錮3年6か月を求刑しました。
一方、遺族は「どうか4人を返してください」「法で与えられる最大の刑罰をお願いします」と、涙ながらに話しました。
弁護側は「起訴内容に争いはない」としたうえで、最終弁論で「被告はわき見運転や速度違反などの危険な運転はしていない」と主張。さらに、「現場の停止線がほぼ消えていた」などとして、執行猶予付きの判決を求めました。
判決は来月10日に言い渡されます。
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