GW明けたらもう梅雨?“警報級大雨”の恐れ・・・対策に追われるスイカ農家「溶けて腐る」(2022年5月13日)

GW明けたらもう梅雨?“警報級大雨”の恐れ・・・対策に追われるスイカ農家「溶けて腐る」(2022年5月13日)

GW明けたらもう梅雨?“警報級大雨”の恐れ・・・対策に追われるスイカ農家「溶けて腐る」(2022年5月13日)

 14日にかけて、「警報級の大雨」となる可能性があります。また、多くの豪雨災害の原因となっている「線状降水帯」が発生しやすい状況になる恐れがあり、関東地方などでは、本格的な梅雨を前に注意が必要です。

■GW明けたら・・・もう梅雨?宮崎で“大雨”

 ゴールデンウィークが明け、不安定な東京の空模様。今年は、東京も早くも梅雨に突入してしまうのでしょうか?

 沖縄に続き11日、鹿児島・奄美地方でも梅雨入り。発達した前線の影響で、九州や四国などでも雨が強まっています。

 大雨で、道路の端を川のように水が流れています。宮崎県日向市では、24時間で185ミリの雨量を観測。今年に入って、一番の大雨となりました。

■西・東日本の太平洋側で「警報級大雨」も

 今後の予報で気になるのが、太平洋側に細長く伸びている部分。雨雲が連なる線状降水帯が発生しやすい状況になっています。

 線状降水帯が発生すると、発達した積乱雲が列をなし、同じところに数時間滞在、集中豪雨をもたらします。

 4年前に発生した西日本豪雨。広範囲で記録的な大雨が降り続け、200人以上の命を奪ったこの災害でも、線状降水帯が発生していました。

 毎年、大きな被害を出す線状降水帯。すでに、九州や四国では今シーズン一番の大雨となっている所もあり、警戒が必要です。

 13日から、大雨のエリアはさらに広がり、西日本から東日本の太平洋側では、14日にかけて、警報級の大雨となる恐れがあります。

■土砂崩れ発生・・・住宅街の住民「少し心配」

 心配なのは、一度大雨で地盤が緩んだ地域です。

 横浜市の住宅街で発生した土砂崩れ。原因は、まだ分かっていませんが、近隣住民は、いつもより早く梅雨に入れば、さらなる被害が出るのではないかと、不安を募らせています。

 住民(60代):「崖ですから、この辺は。こういうことが起こっているわけですから、少し心配はあります」
 住民(40代):「あすも一日、雨だって予報なので。崩れた家のすぐ真横にも家があって、やっぱり怖いですよね」

■予想外の予報・・・スイカ農家「溶けて腐る」

 梅雨到来前、予想外の大雨予報に、対策に追われる人もいます。

 富里市農業協同組合・堀越薫さん:「こういうふうにね、水道を作って、水が流れるような形になってます」「(Q.この掘った所?)そうですね」

 まもなく収穫を迎えるスイカ。大きく実が育っていますが、大雨によって台無しになる可能性もあります。

 堀越薫さん:「やっぱり、結構ね、急な雨ですと、窓やなんかから雨が差し込むんですよ。中に入っちゃうんでね。水がついちゃうと、皮目が溶けて腐るみたいな。そういう現象が出ます」

 スイカの天敵は、急な大雨。12日の朝から急きょ、ハウス周辺の土を掘り、水の逃げ道を作る作業を、例年より前倒して始めることにしました。

 堀越薫さん:「台風とか局地的な雨で、この辺ちょっとたまりますね。たまった水がハウスの中にも染み込んだりとか」

 さらに、梅雨が早く訪れた場合に備えた対策も行っています。

 堀越薫さん:「消毒でちょっと回数多めに、病気の出ないようにしますね」「(Q.雨が降るかもって思ったら、事前に消毒作業?)そうですね。それか、降った後の合間で必ず防除をする」

 雨の日が増えると、スイカの生育にも不安があります。今後の出荷にも、影響が出る可能性があります。

 堀越薫さん:「(Q.雨とか濡れちゃったりすると?)よく見て頂くと分かるんですけどね。あの水の入った所って、土がぎゅっとしまるんで、生育が遅いんですよ。(確かに手前よりも葉っぱが小さいですね)」

 ひと玉2000円から3000円で売られるスイカ。ハウス1棟あたり350玉栽培されており、雨による被害が出れば、大きな損失となります。

 堀越薫さん:「(他にも)予防として、トンネルをちょっと大きくして、葉っぱの数をなるべく多く入れるような形で対策をしてます。やっぱり、同じ手間を掛けるんで、やっぱり最後は良いのとりたいんで」

 関東甲信は、来月上旬にも梅雨入りが予想されています。土砂災害や河川の増水などに警戒が必要です。

(「グッド!モーニング」2022年5月13日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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