チェルノブイリ原発の電源喪失 核燃料冷却は・・・IAEA“安全性に重大な影響を与えない”【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年3月10日)

チェルノブイリ原発の電源喪失 核燃料冷却は・・・IAEA“安全性に重大な影響を与えない”【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年3月10日)

チェルノブイリ原発の電源喪失 核燃料冷却は・・・IAEA“安全性に重大な影響を与えない”【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年3月10日)

 ウクライナの南部では、子どもを診療する病院が攻撃され、多数の負傷者が出ています。

 さらに、チェルノブイリ原発が送電網から切り離されて、発電所に電力が供給されない状態になっているということです。使用済み核燃料の冷却が心配されています。

■小児病院爆撃「子どもが下敷きに」

 9日午後、攻防戦で焦点となっている南部の港湾都市・マリウポリで撮影された映像です。

 爆発音が響いた後、画面奥の建物から煙が上がっています。

 現場にカメラが向かうと、小さい子を抱きながら泣き叫ぶ女性の姿がありました。さらに、担架で運ばれる妊婦は、おなかをさすっています。

 小児病院が攻撃を受けたのです。

 次々と子どもたちが、建物から出てきます。救助に駆け付けた兵士が、今にも泣き出しそうな男の子をなだめます。

 建物の中は破壊され、吹き飛ばされた保育器などが散乱しています。

 兵士:「彼らは病院を破壊し、女性と子どもが負傷した。このような重大な悪行は許せません」

 ゼレンスキー大統領はSNSで「子どもががれきの下敷きになっている」として、ロシア軍を強く非難しました。

 ウクライナ当局は「被害は極めて大きい」として、死傷者の確認を急いでいるということです。

■攻撃やまず・・・市民1300人死亡か

 ロシア軍の攻撃によって、マリウポリでは、これまでにおよそ1300人の市民が死亡したとされています。

 電気を外まで引っ張ってきて、青空の下で、市民がスマートフォンやタブレットの充電をしている時、大きな爆発音が鳴りました。

 周囲では、建物が燃え続け、多くの爪痕が残されています。

 地下のシェルターには、女性や小さな子どもたちが身を寄せ合いながら、避難していました。

■チェルノブイリ原発“電源喪失”

 日本時間9日午後7時ごろ、ゼレンスキー大統領はロシア軍に対し、こうコメントしました。

 ゼレンスキー大統領:「あなたたちに、生き残るチャンスがある。2週間の抵抗で、我々は降伏するつもりがないのは分かっただろう。我々の領地を取り戻すまで、戦うつもりだ。殺された人たちのことを復讐(ふくしゅう)するまで戦う」

 この動画が投稿された直後、チェルノブイリ原発の電源喪失が報じられました。

 ウクライナの国営電力会社は9日、チェルノブイリ原発が送電網から切り離され、電力が供給できない状態になったことを明らかにしました。

■IAEA“安全性に重大な影響なし”

 1986年に史上最悪の爆発事故が発生した、チェルノブイリ原発。

 先月24日、ロシア軍に占領され、周辺では現在も戦闘が続いているとみられ、電源喪失の復旧見込みは立っていないということです。

 しかし、IAEA(国際原子力機関)は使用済み核燃料を保管しているプールには、冷却に十分な量の水があるなどとして、「安全性に重大な影響を与えないとみている」とコメントしています。

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2022年3月10日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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