“けあらし”や“霧氷”の便りも 全国6割で今季一番の冷え込み 寒暖差で頭痛など急増(2022年10月26日)
26日朝は各地で気温が下がり、全国のおよそ6割で今シーズン一番の冷え込みとなりました。一方、午後は、気温が急上昇し、南海上では熱帯低気圧が発生しました。
湖に浮かぶボート。あたり一面霧に包まれる神秘的な景色です。
気温マイナス6.3℃と今季最低となった北海道幌加内町の朝。冷たい空気が流れ込み発生する「けあらし」です。
ベトナム人:「感動しました。すごく…素晴らしい」
この寒さのなか、キャンプで一夜を過ごした人もいました。
キャンプをしにきた客:「(テント)室内も内部結露したりして、早く起きちゃいました。まさかこんな寒くなるとは」
町は、すでにストーブの出番です。
住民:「何とか生活できれば、それでいい」
今季初めて気温一桁となった福岡でも「けあらし」が見られました。紅葉やススキと絶妙なコントラストを生み出しています。
冷たい海水に手を入れる漁師。全国のノリの生産量の5割以上を占める有明海。養殖が本格シーズンを迎えました。
のり養殖の漁師:「口どけがよく柔らかくて味が良い。ぜひ食べてもらいたい」
今季最低を更新した地点は、全国913地点中、半分以上の500地点以上に上りました。この秋一番の冷え込みです。
冬の便りも、続々届いています。
西日本一高い、愛媛県石鎚山。木々に着氷する“霧氷”と呼ばれる現象です。
福島県吾妻山は、初冠雪を観測しました。
紅葉と雪が織りなすコントラスト。富士山も、一気に冬の装いです。
忍野八海から望む、雪化粧の富士。雲一つない空をバックに、凛としたたたずまいを見せています。ただ、あまりに雪が降りすぎたようで…。
富士スバルライン料金所・スタッフ:「申し訳ないですが、1合目までしか行けない」
足止めを食らったのは、多くの外国人観光客です。それでも間近で見る富士山に、テンションは上がっています。
イタリア人観光客:「雪化粧でさらに感動的な景色になりました」
マレーシア人観光客:「ここに着いたら雪化粧になっていました。最高でした。とてもラッキーです」
こちらは、常夏の国・タイからやってきた姉弟です。3日前に来日。富士山周辺をツアーで回ったそうです。
タイ人観光客:「とてもクールです」「日本と言えば富士山が頭に浮かびました。とても美しく、雪がないタイでは見られない景色は本当に素晴らしい」
こちらはアメリカからの観光客。ある食べ物を初体験です。
アメリカからの観光客:「乾杯!」
ほっくほくの“焼き栗”です。焼いた栗は初めてです。
アメリカからの観光客:「すごくおいしい。スイートポテトみたい」「ポテトっぽいわ」「おいしいよ!コーラと栗?おいしいよ!」
久しぶりのインバウンド。焼き栗店も、ほっくほくです。
くりの里・忍野八海店、高部創太店長:「日本人より外国人が多い日があったりする。(売り上げは)2から3割は少しずつ増えているのかなと」
朝冷え込んだ富士山も、徐々に気温が上昇しました。
東京からの観光客:「上着着て歩いてたら暑くて脱いでリュックに入っています」
道路も徐々に、開通しました。
寒暖差は、山に限った話ではありません。
気温が10℃を下回り、今季最低となった東京都心。日中は気温が一気に上昇。10℃近く上がりました。
病院には、体の不調を訴える人が相次いでいます。
50代女性:「肩こりがひどくなって体がだるくなる」
60代女性:「寝られないという状態が続いている」
70代女性「少し頭痛もします」
医師:「急に10月になってから気候が変化して気温もこんなになっていますからね。なかなか(変化に)ついていくの大変なんですよ」
寒暖差のためか、頭痛・不眠・だるさを訴える患者が増えているそうです。
埼玉慈恵病院・藤永剛副院長:「寒暖差のために自律神経が酷使されてしまって、自律神経のバランスが崩れて、それによって起こる体調不良、それを一般的に『寒暖差疲労』と呼んでいます」
特に女性に多くみられるそうです。
埼玉慈恵病院・藤永剛副院長:「特に大事なのは首筋や首の後ろとかがあまり冷えないように。それが大事になってきますね」
心配なニュースもあります。
フィリピンの東の海上にある、熱帯低気圧が台風へと変わる見込みです。日本へ上陸するのでしょうか。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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