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米がロシア産原油輸入全面禁止 英も年末までに輸入打ち切りへ
アメリカのバイデン政権はロシア産原油などの輸入を全面的に禁止する新たな経済制裁を発動しました。ワシントンから中継です。
バイデン大統領は「ロシア経済の大動脈を狙い撃ちにする」と強調しました。
アメリカ バイデン大統領
「歴史上最大の経済制裁を科していて、ロシア経済に大きなダメージを与えている。これはプーチンにさらなる痛みを与える措置だ」
新たな経済制裁でアメリカは即日、ロシア産の原油のほか液化天然ガスや石炭の輸入を全面的に禁止しました。イギリスもロシア産原油の輸入を段階的に減らし、ことしの年末までに打ち切るとしています。
一方、ロシアに対するエネルギー資源の依存度が高いEUは輸入の禁止や停止には加わりませんでした。2030年までにロシアへの依存から脱却する計画を発表するだけに留まりまして、足並みの乱れも露呈しています。
専門家は制裁の影響をこう指摘します。
ヒューストン大学 エドワード・ハース教授
「(今回の制裁は)世界経済に水を差す可能性がある。原油価格が上昇し、1バレル=100ドルをはるかに超える。ことしの世界全体のGDPは第2・第3四半期に減速する可能性がある」
厳しい制裁でロシアを疲弊させる狙いの欧米ですが、今回の措置は世界経済に悪影響を及ぼしかねない諸刃の剣でもあります。ロシアが音をあげるまで自国の痛みを伴う制裁を続けられるのか。日本も含めた各国の覚悟が問われています。
(09日11:35)
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