「もう迷惑かけん」ド派手衣装“成人式” 親への感謝…秘めた覚悟 北九州市【羽鳥慎一モーニングショー】(2024年1月8日)

「もう迷惑かけん」ド派手衣装“成人式” 親への感謝…秘めた覚悟 北九州市【羽鳥慎一モーニングショー】(2024年1月8日)

「もう迷惑かけん」ド派手衣装“成人式” 親への感謝…秘めた覚悟 北九州市【羽鳥慎一モーニングショー】(2024年1月8日)

 8日は成人の日です。7日、北九州市では二十歳の記念式典が開催された。派手な衣装に身にまとった新成人たちが集まった。

■レンタルコスチューム店には…早朝から多くの新成人

 7日、全国各地で行われた二十歳の集い。毎年、「ド派手成人式」として注目を集める北九州市では、個性豊かな衣装に身を包み、人生の門出を迎えた新成人たちの姿が見られた。
 
新成人
「キティちゃんが好きで、自分でデコってみました。20年間育ててくれて、ありがとうございます。これからもよろしくお願いします」


「はい。頑張ってください」
 
 その準備は、早朝から始まっていた。
 
 7日午前4時半ごろ、衣装の着付けを行っているレンタルコスチューム店「みやび小倉本店」には、早朝から多くの新成人がいた。
 
新成人
「きょうのテーマは、僕の名前がタイガなんで、虎です。タイガっていう名前は親がつけてくれたんで、感謝の気持ちを表したいなと思って」
 
 なかには、派手な髪型のあまり、髪の毛が引っかかってしまい、Tシャツが中々、脱げない男性もいた。
 
新成人
「もう破れてもいいです」

店員
「着とく?」

新成人
「いや、脱ぎます。下から」
 
 結局、脱ぐことができず、下から脱ぐことにした。
 
新成人
「もういっていいです。無理やり」

店員
「いいですか。1、2の3!」

新成人
「もう(このTシャツ)使えないですね」

■天女のような“ド派手装飾”…魚にこだわる理由
 
 午前9時半ごろ、一際大きなリーゼント姿で現れたのは、森本琉聖さん。
 
森本さん
「相当、伸ばしたっすね。3年くらいっすね」

 「この日のために用意した」という特注の衣装を見せてもらうと、天女のようなド派手な装飾であった。よく見ると背中には、大きな黒いものがあった。

森本さん
「(Q.この黒いものは?)ウナギです」
「(Q.なぜウナギ?)自分が魚屋なんで、スーパーでウナギの日に飾っとったやつを、丑(うし)の日で飾ったやつを借りてきて」

 鮮魚店で働いているため、魚をテーマにしたという森本さん。装飾はウナギだけではなく、手には大きなカジキ、頭には魚の文字を入れる気合の入りよう。
 
森本さん
「カジキマグロも背負って、これも持って、俺は魚をイメージして。だけぇ、こっちの髪の毛は魚って入っとるけぇ」

 森本さんが、ここまで魚にこだわるのには、ある理由がある。
 
森本さん
「親父が魚屋やったんで、ずっと。それの影響もらってから、自分も魚屋しようって思って。今の魚屋が基本的に高齢者が増えてきとうけん、じいちゃん、ばあちゃんしかおらんけぇ。若いもんでも、魚屋はおるんぞっちゅうのを見せたかったけぇ」
 
 父に憧れ、魚を扱う仕事に就いたという森本さん。魚をアピールし、もっと多くの若者にも魚に興味を持ってもらいたいのだという。
 
森本さん
「自分が9月に結婚して、2月に子どもが生まれるんで。だから、きょうは最後のわがままとして」
  
■「個性豊かなド派手衣装」世界進出 苦悩も…

 個性豊かなド派手衣装。実は、みやび小倉本店が発祥の地だ。
 
みやび小倉本店 池田雅店長
「若者の人生の節目の大事な1日のために、ずっと準備してやってきていることのお手伝いをさせていただけて、すごく光栄なことです」

 今では、北九州の成人式の代名詞とも言える存在になった。さらに、去年9月には世界4大コレクションの1つである「ニューヨーク・ファッション・ウィーク」から招待され、ランウェイデビューを果たした。

 北九州から世界にまで進出した「ド派手衣装」。しかし、これまでには苦悩もあったという。
 
池田店長
「日本国内では批判とかもいろいろされてたんですけど、海外の人は色眼鏡で見なくて、そのままを評価してくださるんですよね。今まで、目の前のお客様を一件一件真摯にコツコツとやり続けてきたことが間違ってなかったんだなっていう」

 さらに、今年は新たな試みとして、会場で新成人をスカウトし、ファッションショーを開催するという。

■「ド派手衣装」ファッションショー
  
 会場には続々と新成人の姿が現れた。魚をモチーフにした衣装の森本さんも友達と合流し、会場へ向かう。森本さんは「魚」をアピールする。
 
森本さん
「いや、すごい重い…」
「(Q.ちょっと疲れました?)疲れました。今、もう無理やり頑張ってます」
 
 一方、みやびの池田さんは、ランウェイを歩くモデルを探しに奔走していた。
 
池田さん
「ランウェーを1分間だけ歩いてもらうことって出来ないですか?」

新成人
「大丈夫です」
 
 7日午後1時半ごろ、式典終了後、会場近くの特設ステージでは「ド派手衣装」のファッションショーがスタートした。ランウェーを歩くモデルの中には、森本さんの姿もあった。

■家族に感謝「もう迷惑かけん」

 午後5時ごろ、ファッションショーが終わり、会場を後にした森本さんが向かった先は、晴れ姿を見せるため、家族の元へ向かう。
 
森本さん
「母親と父親に見せに来たっすね」

 感謝の気持ちを伝えようとするが、照れくささから中々、感謝の言葉を言いだすことができない森本さん。
 
森本さん
「言うタイミングがなかなかないですね」
「俺のせいで、特にお母さんとかは絶対泣いとうと思うし。20歳になって、成人式までって決めとったけぇ、自分も。だけん本当にもう明日から切り替えて、何事も大人になってかな、もう迷惑かけんこと」


「そう言ってくれるだけ成長したなと思います。この言葉があるだけ、それが本当かな。まあまあ泣かせてもらいましたけど、16歳くらいから落ち着いてきたんで、今は私に対しては今の言葉だけで逆にありがとうって感じですね」


「成長は日々しゃべるなかで、成長はしていきようなと実感しています。肝心なところはまだ子どもやなというところもあるけど。とにかく責任感を持って、個性ある信念で、やってもらえればいいかな」

森本さん
「話が長い!」

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年1月8日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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