“裏金疑惑”で派閥どうなる?「リクルート事件のときのような危機感」政調会長に無派閥の渡海紀三朗氏就任へ リクルート事件でも議論に…“派閥の弊害”どう解消?|TBS NEWS DIG
強制捜査にまで発展した自民党派閥の政治資金問題。政治と金をめぐる問題に加え、「派閥のあり方」についても今後、焦点の一つになりそうです。
あす、安倍派の党役員を交代させる岸田総理。その人事を前に、注目の人物が総理官邸を訪れました。
自民党 渡海紀三朗 元文科大臣
「ここまで来たら逃げるつもりはありません」
無派閥の渡海元文部科学大臣です。辞表を提出した萩生田政調会長の後任として打診を受けたと明かしました。起用の理由について、政権幹部は…
政権幹部
「人選は無派閥からというのは大前提だった」
派閥の政治資金問題をめぐって、新たな組織を立ち上げることも含めて党内で議論する必要があると語った渡海氏。今の状況を30年以上前の出来事に重ね合わせました。
自民党 渡海紀三朗 元文科大臣
「リクルート(事件)のときのような、国民の皆さんに非常に信頼が今、落ちてるということに危機感を持っている」
1988年に発覚したリクルート事件。当時、政界を巻き込む贈収賄事件に発展し、政治と金の問題をめぐり国民の政治への不信感が高まりました。当時も政治改革は議論となったものの、思うように進まず。若手議員のなかにはこんな行動に出る人も…
石破茂 衆院議員(当時)
「ここで、朝まででも座って待つ」
時の総理の自宅前に押しかけ、直談判に及んだのです。
宮澤喜一 総理(当時)
「どうしました?」
石破茂 衆院議員(当時)
「どうしても総裁にお目にかかって、今国会で(政治改革関連法案を)実現すると、総裁の声を聞きたいと…」
これに先だって、自民党内でも政治不信を払拭するため「政治改革大綱」が策定されました。
政治改革大綱※一部抜粋
「国民の政治不信、自民党批判の中心にあるものは多額の政治資金と、その不透明さ。派閥偏重など、硬直した党運営などである」
大綱には“派閥が弊害を生んでいる”として、党幹部は派閥から離脱するなどの案が示されました。しかし、ここに記された改革も成し遂げたとは言いがたい状況です。なぜ派閥はなくならないのか、党幹部は…
自民党・森山派 森山裕 総務会長
「政策集団としての組織は非常に大事なことなのではないかと。派閥がどういう評価を受けているのかということも検証しながら考えるべき」
功罪あわせ持つ派閥をどう変えていくのか、自浄作用が求められています。
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