ペンギンのような泳ぎ方?17年前発見の化石は海の王者 「モササウルス」の新種 大きな前ビレが特徴
和歌山県で2006年に見つかった化石が、恐竜時代の海の王者と呼ばれる「モササウルス」の新種だったことが分かりました。
今から約7200万年前、海の生態系の頂点に立っていたことから「海の王者」と呼ばれるモササウルス。恐竜と触れ合うことができるテーマパークが舞台の映画「ジュラシックワールド」シリーズにもたびたび登場し、知名度を高めました。中には全長10メートルを超え、肉食でどう猛な種類もいたということです。
そのモササウルスの化石が和歌山県で見つかったのは、2006年のことでした。
鶴圭介カメラマン
「なんか恐竜おりそうな葉っぱあるもんな。ジュラ紀やん」
場所は有田川町の山奥。
神田貴央記者
「当時、大学院生だった男性が谷を上がっていたところ、『あ!あれ骨の化石ちゃうか!』このように、モササウルスの化石を見つけたということです」
見つかった化石を並べると、全長は6メートルほどで、これまでは、は虫類「モササウルス科」のものだとしか分かっていませんでしたが…。
和歌山県立自然博物館の和田恵次館長
「従来のモササウルスの特徴を大きく覆すような特徴をしていたことが明らかとなりました」
13日、県立自然博物館などのチームは生物学上の新属新種であるとの研究結果を発表しました。学名は「大きい翼」を意味するギリシャ語と地名から、「メガプテリギウス・ワカヤマエンシス」と名付けられ、通称は「ワカヤマソウリュウ(和歌山滄竜)」です。
これまで、モササウルス類は主に尾ビレを左右に動かして前に進んでいたと考えられていましたが…。
神田貴央記者
「特徴はこの大きなヒレ。ペンギンやウミガメのように大きく動かして、前に進んでいたものとみられます」
前ビレはブレーキや方向転換にも使われた一方で、尾ビレは方向転換を手伝う程度だったとみられ、その特徴からこれまでの仮説を覆す可能性があるということです。
また、あごが小さいことなどから、小魚を狙って狩りをする温厚な性格だったとみられ、映画に比べると、少しかわいらしい「海の王者」だったのかもしれません。
会見では、化石を見つけた地元出身の男性が当時を振り返りました。
化石を発見した北九州市立自然史・歴史博物館学芸員の御前明洋さん
「狙っていたアンモナイト化石ではなくて、 骨化石が複数あるのを見て、子供のころから通っている山で、こういう骨化石が複数見つかるっていうのはとんでもないこと」
和歌山県は、恐竜時代の地層が広範囲に広がる「化石王国」。少し足をのばせば、あなたも新種を見つけられるかもしれません。
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