「沢田副学長がもみ消すと…」日大アメフト部員初公判、薬物「10人程度」の新証言【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

「沢田副学長がもみ消すと…」日大アメフト部員初公判、薬物「10人程度」の新証言【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

「沢田副学長がもみ消すと…」日大アメフト部員初公判、薬物「10人程度」の新証言【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

薬物事件に揺れる日大アメフト部。起訴された3年生部員は、初公判で「沢田副学長がもみ消すと思った」と赤裸々な本音を語りました。

■アメフト部における大麻の使用者は「10人程度」

日比麻音子キャスター:
日大アメフト部員3年生の北畠成文被告(21)、12月1日初公判です。

2023年7月、寮の部屋で覚醒剤を麻薬と認識した上で所持していた、麻薬取締法違反の罪に問われています。

初公判で北畠被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。検察側は懲役1年6か月を求刑。一方で弁護側は執行猶予を求めています。

そして、証言の中ではこのようなことが新たにわかりました。

大麻の使用について、高校3年生の3月頃に初めて使用。このとき1~2回程度使用したということです。また、大学入学後は、1年生の夏ごろにSNSで購入したということでした。

アメフト部における大麻の使用者については、「10人程度だったと思います」と話しました。これまで書類送検含めますと4人ということになっていますので、この10人程度という人数、今後どのような影響が出てくるのでしょうか?

■大麻が見つかり当時の監督は「沢田さん(副学長)に見つかってよかった」

そして7月の検査の際、大麻が見つかったことについて、当時、監督が「沢田さん(副学長)に見つかってよかった」と話したと被告は証言しました。これを受けて「沢田さんがもみ消すと思った」「それくらいの力のある人だと思った」などと、証言しています。

この薬物事件、他にも麻薬特例法違反の疑いで4年生の男子部員が10月16日に逮捕、また11月27日に藤津凛人容疑者、さらに11月30日に新たに3年生の男子部員が書類送検となっています。

井上貴博キャスター:
今回の証言では、「部内で10人ほどは使っていた」「沢田さんがもみ消してくれる」なんていうやり取りがあったわけですが、もしそういったものがあったとすると、これまでの大学側の内部調査でもそういう話が出ていても自然であると思います。

にもかかわらず思い返してみると、1人目の逮捕者が出たときに、一個人の責任にして完全に幕引きを図った。あれは完全に大学側の保身のための行動だったんだろうなと思いますが、そうなると、これまでの一連の経緯は茶番といいますか、何を見せられてきたんだろうかとさえ思ってしまいますよね。

産婦人科医 宋美玄 氏:
今回は公判のことが大きく取り上げられてますが、薬物依存の専門家の先生方によると、違法薬物や薬物依存というのは、罰したり、スティグマを与えたりすることは、必ずしも再発防止には繋がらない、むしろ逆であるという。

一方、「もみ消す」ということが本当であれば、大学側の体制や、組織ぐるみのものを感じますし、やるべきことが逆だったのでは、と。生徒1人に負わせるなどではなく、廃部の議論も含め、これから未来ある若者を守り、自分たちの方が体質を改善していくべきなのに、やっていることがちぐはぐ、逆なのでは、というふうに感じます。

井上キャスター:
指導者側が責任を取るべきなのに、結局一番守られるべき学生たちが責任を負わされてしまって逆転してしまってる、という。

■日大「強固なムラ意識と秘密主義」41ページの“再生報告書”

日比キャスター:
日大は11月30日に再発防止策など、今後の方針を文部科学省に提出をしました。

まずは、この薬物事件を巡る対応について、「『アメフト部のことはアメフト部内で収める』という強固なムラ社会の意識が大きな原因であった」とまとめました。つまり、排他的にこの限られた人数の中で解決しようとする、そういった意識があったということなんです。

こういった、いわゆるムラ意識が秘密主義に直結してしまった、と振り返ります。「沢田副学長の関与のもとに“虚偽の報告”を結果として繰り返す結果を生んだ」「過去の不祥事からコンプライアンス事務局を設置していたにもかかわらず、情報伝達が妨げられたことで、制度機能を発揮できなかった」このようにまとめました。

具体的にどのような対策をしていくのか。

【体制の見直しについて】
▼理事長らを補佐・支援する部署を設置⇒情報収集をサポート
▼独立したコンプライアンス(法令順守)担当部署の設置を検討

【運動部の学生に対して】
▼違法薬物に係わらない誓約書の提出を求める
▼薬物防止の研修実施

これを受け取った文科省も、ガバナンスに詳しい有識者によるフォローアップ体制を新設するとしています。

そして今後については、11月28日の学内会議で廃部の方針を承認したということで、「在校生及び入部希望の新入生に対し教育的配慮として不利益が生じないよう対策を講じることを継続審議していく」としています。

井上キャスター:
最終的に廃部は避けられないのだろう、と思います。しかし、議論の過程が見えてこないので、結果だけ言われると結局のところ「その補助金をもう一度受け取りたい」とか「体裁を整えたい」というところばかりに終始しているのかな、と感じてしまう。

学生をどう守るのか、廃部にするにして…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20231201-6124858)

▼TBS NEWS DIG 公式サイト https://ift.tt/jXFpoHI

▼チャンネル登録をお願いします!
http://www.youtube.com/channel/UC6AG81pAkf6Lbi_1VC5NmPA?sub_confirmation=1

▼情報提供はこちらから「TBSインサイダーズ」
https://ift.tt/YARZ1MD

▼映像提供はこちらから「TBSスクープ投稿」
https://ift.tt/gSzKDqH

#ニュース #news #TBS #newsdig

TBS NEWSカテゴリの最新記事