【園児虐待】「ショックで半信半疑」戸惑う保護者…裾野市の対応に“疑問”“混乱”も【もっと知りたい!】(2022年12月6日)

【園児虐待】「ショックで半信半疑」戸惑う保護者…裾野市の対応に“疑問”“混乱”も【もっと知りたい!】(2022年12月6日)

【園児虐待】「ショックで半信半疑」戸惑う保護者…裾野市の対応に“疑問”“混乱”も【もっと知りたい!】(2022年12月6日)

 静岡県の保育園で、1歳児クラスを担当していた保育士3人が暴行の疑いで逮捕された事件で、裾野市長が園長を犯人隠蔽(いんぺい)の疑いで刑事告発しました。

■「ショックで半信半疑」「悲しい」戸惑う保護者も

 園児への暴行容疑で逮捕・送検されたのは、静岡県裾野市の認可保育園「さくら保育園」で保育士として働いていた三浦沙知容疑者(30)、小松香織容疑者(38)、服部理江容疑者(39)の3人です。

 両足を持って宙づりにしたり、頭を殴ったりしたなどの疑いが持たれています。

 園を利用していた母親は、次のように話します。

 保護者:「そういう先生だったんだって、ショックを受けています。信頼して一時保育に預けたり、信頼して遊びに来て、先生たちと遊んでいた。ショックだなと思いつつも、お世話になっているので、半信半疑」

 虐待するような保育士には見えなかったと、戸惑う保護者も少なくありません。

 保護者:「本当に、3人の先生にはお世話になっていて、私は感謝しかない。今回の件は悲しくてたまらない。よく保護者と話をしてくれる先生で、保育にもプライドを持っている」

■市の対応に疑問も…“虐待”報告から公表に3カ月

 さらに5日、新たな動きがありました。

 裾野市の村田悠市長が警察署を訪れ、告発状を提出。保育園の櫻井利彦園長が、一連の行為の隠蔽を図っていたというのです。

 櫻井園長は10月下旬、全職員を対象に、こんな誓約書を書かせていました。

 誓約書:「当園の機密事項などを漏洩(ろうえい)したりしないこと。当園に損害をかけないことを誓約致します」

 村田市長:「本件は、保育士3名だけの問題ではなく、園の責任者にもかかわらず、保育士に対し、誓約書を書かせるなど、意図的に隠蔽を図ろうとした園長の対応も悪質でありました」

 一方で、裾野市の対応に疑問を持つ保護者もいます。

 8月下旬、3人の保育士による「不適切な保育」について、園から報告書の提出を受けていたにもかかわらず、事案が公にされたのは先月29日。およそ3カ月もの間、伏せられていたのです。

■“園長交代”手続きへ “園児受け入れ”も再開

 現在、さくら保育園は休園中で、裾野市は受け入れ可能な他の園を探すべく、調整を進めています。

 しかし、こうした市の対応が保護者の混乱を招いているともいいます。

 保護者:「要は、勝手に決めるなって話。普通は、確認を取ってからだと思う、保護者に。基本的に、あの園に引き続き通わせたいという保護者がすごくいるので。そこは、市に考えてもらいたい」

 園児の適切な保育を巡り、市と保護者の溝が浮き彫りとなっています。

 そうしたなか、園を運営する法人は、園長を交代させる手続きを進めると発表しました。そのうえで、6日から園児の受け入れを再開します。

 園は保護者に送ったメールで、「正常な保育環境を整えることを最重要項目として改革に取り組む」としています。

(「グッド!モーニング」2022年12月6日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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