11月の猛吹雪と想像を超える積雪…原因は「空と海の季節ズレ」気象予報士に聞く(2023年11月24日)

11月の猛吹雪と想像を超える積雪…原因は「空と海の季節ズレ」気象予報士に聞く(2023年11月24日)

11月の猛吹雪と想像を超える積雪…原因は「空と海の季節ズレ」気象予報士に聞く(2023年11月24日)

 25日にかけて、荒れた天気が予想されています。今後、この雪はどうなるのでしょうか。気象予報士・今村涼子さんが解説します。

■11月なのに…25日にかけて猛吹雪に警戒

 25日にかけて、一気に雪が降るエリアが広がるでしょう。注意が必要なのは、急に雪の降り方が強まる恐れがあることです。

 25日は、北海道から東北・北陸、そして関東の山沿い、さらには長野・岐阜の山沿いの広い範囲で雪が降る見込みです。関東の山沿いでも積もりますし、留萌(北海道)や秋田、酒田(山形)などでは暴風雪となり、25日にかけて猛吹雪になる恐れがあるということです。

 今回、この雪が局地的に強まって、積雪が急増することが怖いです。

■「空と海の季節に大きなズレ」なぜ?

 11月は暖かい日が多かったにもかかわらず、雪が急に強まった理由は「空と海の季節にズレがある」ということです。

 海はまだ暖かいという状況が続いています。今年は「海が暖かい」ということをお伝えしてきましたが、まだその状況がつづいていて、23日の海面水温は、平年差で三陸沖は5℃以上、日本海側でも2℃くらい高い所があります。海は、まだ夏の名残を引きずっているような状況です。

 そこに、上空には11月なのに強さとしては、真冬並みの寒気が流れ込んでいます。海水温は夏ですが、上空は冬になるということで、気温差がかなり大きくなり、不安定度が高まります。

 そうなると日本海の上空では、急激に雪雲が発達する恐れがあります。イメージとしては、夏の雷雲のように短時間で発達して、急激に強い雪を降らせる可能性があるということです。

■車の立ち往生などに警戒 慎重な行動を

 北海道の日本海側は24日夕方時点で、1時間に5センチ以上積雪が増えている所もあります。

 雪は24日夜から25日朝にかけてピークを迎え、北海道、東北や北陸にかけて一気に雪が積もるでしょう。関東の山沿いも積雪になります。

 車の立往生など、交通機関の乱れが発生する恐れがあるため、慎重な行動をお願いしたいと思います。

 (「スーパーJチャンネル」2023年11月24日放送)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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