“大麻グミ食べた”都内で搬送事案相次ぐ 配布した男性「美味しかったから配った」(2023年11月15日)

“大麻グミ食べた”都内で搬送事案相次ぐ 配布した男性「美味しかったから配った」(2023年11月15日)

“大麻グミ食べた”都内で搬送事案相次ぐ 配布した男性「美味しかったから配った」(2023年11月15日)

 グミを食べた男女が体調不良を訴えるというケースが都内で2日続けて起きています。病院に搬送された男女4人は“大麻グミを食べた”と、このように話しているということです。

■「大麻グミ食べた」搬送相次ぐ

 東京都内で「グミ」を食べた後に体調不良で搬送される事案が相次いでいます。今月3日には、東武スカイツリーライン押上駅で「大麻グミを食べた」と話す男女が…。

 関連は分かっていませんが、翌日には別の場所でも。東京・小金井市の武蔵野公園で行われていた「はらっぱ祭り」。今月4日の昼ごろ、主催者から「5、6人が具合が悪い」という通報があったということです。

 警視庁によると、10代から50代の男女5人が体調不良を訴えて次々と搬送されたほか、別の女性1人も公園から移動した先で具合が悪くなったといいます。女性は「男の人からもらったグミを食べたら気持ちが悪くなった」と話しているといいます。祭りに出店していた人は…。

 祭りに出店していた人:「『気分が悪くなったり、もらった人がいたらお知らせ下さい』。いち早く実行委員会がそれぞれの店舗に注意喚起もしました。びっくりしました」

 祭りの実行委員会のSNSには、昼ごろまでにグミ状のものを配った人を特定して警察に通報したと書かれていました。

■お礼?「ポケットから1粒ずつ」

 警視庁によると、グミを配っていたのは40代の男性で、ポケットから一人に1粒ずつ渡していたといいます。祭りの当日、この男性らしき人物と会ったという人は「色んな人が男性の手助けをしていて、恐らくそのお礼としてグミを渡していたのではないか」と話しています。

 今月4日から、2日間行われていた「はらっぱ祭り」。

 祭りに出店した人:「看板みたいなものの向こう側にメインステージがあり、そこで音楽で順番に歌ったり。お子さん連れも多かったし、会場もにぎやかで。子どもが多いので、知らない人から物をもらってはいけないというのは必要」

■「美味しかったから配った」

 グミを配っていた男性について警視庁は、自分が食べていたものをそのまま分けたようで悪意がなく、男性は「おいしかったから配った」と話しているということです。

 捜査関係者によると、男女が摂取したのは、大阪市の会社が製造しているピーチ味とマンゴー味のグミ。この会社に10日、大阪市が立ち入り調査に入り、大麻の成分である「カンナビノイド」が含まれていると確認したといいます。

■規制の対象外?警視庁が鑑定

 販売に問題はないのでしょうか。グミのパッケージには「HHCHグミ」と書かれています。

 厚生労働省によると、「HHCH」は「ヘキサヒドロカンナビヘキソール」。大麻成分を含むとしてすでに規制されている有害成分「THC」に似せて作られた合成化合物です。現在、日本では法律で規制されていないということです。

 なぜ体調不良を訴える人が相次いだのでしょうか。専門家は…。

 滋慶医療科学大学 木村文隆教授:「どのくらいの量が入っていたかによるので何とも言えないが、(体に)効果が出ているということは、それなりの量が入っていたということ。大麻に含まれるカンナビノイドによって、視覚、聴覚、味覚、嗅覚などの感覚を変えてしまう」

 警視庁はグミの残りを押収し、グミに大麻由来の成分が含まれている可能性があるとみて、科捜研で鑑定を進めるなどして調べています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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