「病院の対応に不満」86歳男 「郵便局員と交通事故でトラブルがあり恨み」とも供述｜TBS NEWS DIG
きのう、埼玉県蕨市の郵便局に拳銃を持った男が人質を取り、立てこもった事件。逮捕された男の動機は「不満」でした。
カメラマン
「警察かあれ。いや違うな。銃ですよ」
きのう、埼玉県の蕨郵便局で拳銃を持ち、人質を取って立てこもった男。この映像が撮影されたおよそ7時間後…。
カメラマン
「郵便局の内側から捜査員出てくる」
郵便局の中には、警察の特殊部隊の姿が。手には自動小銃が持たれています。
そして…。
記者
「容疑者を乗せた車が蕨警察署へと入っていきます。少し上を見上げているようで、ぼーっとしているように見受けられます」
人質強要の疑いで逮捕されたのは、鈴木常雄容疑者（86）です。元暴力団関係者とみられます。「郵便局の人と話がしたかった」と供述し、容疑を認めているといいます。
鈴木容疑者は、郵便局で少なくとも1発拳銃を発砲したことが分かっていて、現場には薬莢とみられる物が…。
郵便局に居合わせた人
「男の人がピストル持っていて、『撃つな撃つな』というふうにお巡りさんがすごく大きな声で犯人を威嚇している感じ。男の人は慌てている感じではなかった」
鈴木容疑者は動機について、こう供述しているといいます。
鈴木容疑者（供述）
「郵便局員との交通事故でトラブルがあり、恨みがあった」
警察は、鈴木容疑者が郵便局側の事故の対応に不満を募らせていたとみています。
そして、“不満”の矛先は病院にも。立てこもり事件のおよそ1時間前、1.5キロほど離れた戸田中央総合病院で、男性医師（40代）と男性患者（60代）の2人がけがをした発砲事件。
鈴木容疑者は、この病院の診療を受けたことがあったといいます。しかし…。
鈴木容疑者（供述）
「病院の対応に不満があった」
不満から、拳銃2発を発砲したとみられています。きょうの現場検証では、銃弾が当たった痕でしょうか。捜査員が入念に2階の壁を調べていました。
当時、この病院に居て被害者の治療にあたった医療関係者が証言しました。
治療にあたった医療関係者
「大きな音がパーンと響いた。『何だ』と思うぐらい。（けがをした医師は）非常に真面目で、いつも患者のことを一番に考えて、患者からの評判も医療従事者からの評判もすごく高い先生」
鈴木容疑者が募らせた“不満”が動機になったとみられる事件。警察は銃の入手ルートなど、慎重に調べています。
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