「AIの可能性を実現しリスクを回避するため」米バイデン氏が大統領令に署名(2023年10月31日)

「AIの可能性を実現しリスクを回避するため」米バイデン氏が大統領令に署名(2023年10月31日)

　アメリカのバイデン大統領は、AI＝人工知能の安全性の確保や国際競争力の向上を目指す大統領令に署名しました。

　バイデン大統領：「ひとつはっきりしているのは、AIの可能性を実現し、リスクを回避するためには、我々がこのテクノロジーを管理する必要があるということ。それは避けられない」

　今回の大統領令では、AIの安全性や信頼性を確保するために厳しい審査基準を設け、高度なAIを開発する企業に対しては、安全保障に関わる情報や公開前の検証結果を政府と共有するよう義務付けています。

　生成AIの発展に伴い、バイデン政権はAI技術を悪用した偽の情報が拡散するリスクなどに懸念を強めていて、法的拘束力がある規制を初めて導入した形です。

　安全性の担保を進める一方で、中小企業による技術革新を支援したり、医療や教育など特定分野の研究開発を促進したりする仕組み作りも盛り込み、AI分野での国際的競争力を維持・向上させる姿勢も示しています。
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