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「いまは別の夢を持っている」国境の町で聴く“戦争が壊した日常”(2022年3月18日)
この理不尽な戦争が奪った現実とは何か。ウクライナの人々の“声”を伝えます。
ポーランド・メディカ国境検問所には、ウクライナから1日2万人が避難してきています。避難してくるウクライナの人々、その多くは子どもたちです。
スムイから避難・ヤロスラブさん (14):「すべてが変わった。知り合いも亡くなり、ウクライナを離れないといかなかった。亡くなったのは、格闘技の練習仲間。家に砲弾が落ちた」
リビウから避難・ユリィさん (17):「朝6時ごろ、大きな爆発音で起きた。対空砲火だったと思う。そのうちの一つは、さらに大きくて、ミサイルが落ちたと思う。(Q.もし戻れるとしたら、どんな瞬間に戻りたいか)友だちと地元を散歩していたとき、夕焼けがきれいだった。心が通じ合う友だちと話をしたので、とても良い思い出」
キエフから避難・オレクシーさん(14):「戦争のせいで、サッカーへの道が完全に閉ざされた。今は、ほとんどのサッカー場が閉鎖になり、家の庭でボール遊びする以外は、何もできない。サッカーが人生のほぼすべてで、一番、時間をかけてきたので、とても残念」
戦争は子どもたちの未来を奪った。そう考えるのは大人たちも同じです。
オデッサから避難・アンドリーフさん(66):「一番大事なものは、みんなと同じ。何と言えばいいか、私たちの子どもたちの未来。子どもたちが亡くなり、とても痛ましい」
子どもにとっての記憶は、すでに戦火の中での出来事が、その中心になりつつあります。
スムイから避難・マヤさん(11):「2週間前、友だちの誕生日で、地下室でお祝いした。いろいろ計画していたのに、地下室になってとても残念。でも、ケーキがあって、いろんなゲームで遊んだ。(Q.国を離れるのは悲しいか)とても残念。ウクライナに残りたかった」
ウクライナ国内には、まだ逃げることのできない多くの人たちが取り残されています。
激しい攻防が続くハリコフ。そこから逃げてきた女性。一緒に来られたのは、息子と母親だけでした
ハリコフから避難・ターニャさん (36):「夫は街を守るために残った。街の半分は破壊された。私の弟はキエフに残った。おばさんは、隣人の支援をしている。祖母は、第2次世界大戦の包囲戦のとき、同じマンションに残っていた。今回も同じ部屋に残っている」
チェコに移住して、そこで自分の夢を叶えるつもりでいた女性。その夢は大きな変更を余儀なくされています。
ミコライウから避難・アンナさん(29):「未来を失った。計画もあったし、夢もあった。でも今は別の未来を考えている。家族を作り、安心できる場所を持つ。ウクライナで実現させる。自分の国で自立し、妻となり、母となり、家族で温かい家に住み、健康でしっかり食べられて、社会的に守られるという夢を持っている」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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