人波管理にAIと防犯カメラ融合の新システム登場 梨泰院群集事故からまもなく1年|TBS NEWS DIG
ハロウィーンをめぐっては1年前、韓国・ソウルの梨泰院で159人が亡くなる群集事故が起きました。現地では事故を防ぐ対策としてAIと防犯カメラを融合させたシステムが新たに登場しています。
ソウルの繁華街・梨泰院。去年10月、ハロウィーンを前に集まった大勢の若者たちが折り重なり、日本人女性2人を含む159人が亡くなりました。
事故で娘を亡くした ユ・ヒョンウさん
「今でも私たち遺族は、悲しみと苦痛から抜け出せずにいます」
この惨事から、あさってで1年。
警察は大勢の人が集まることが予想できたにもかかわらず、警察や消防などの事前の対策は“ずさん”だったと判断。“人災”だったと認めています。さらに専門家が分析した結果、現場周辺では当時、1平方メートルに最大12人が密集していたとみられることも判明しています。
多くの人が集まり、動くことで生じる人の波をどう管理するのか。行政が注目したのは。
記者
「公園には自治体が設置したカメラがあります。その横には、人がどれだけ密集しているかを示す案内板も設置されています」
韓国で自治体が繁華街などに数多く設置する防犯カメラです。
ソウル市では、区が設置している防犯カメラとAIを融合し、人の波を把握するシステムの運用を先月から開始しました。
ソウル市松坡区 金裕植チーム長
「この面積は約16平方メートルで、中に人が何人いるかを計測するシステムです」
防犯カメラの映像をもとにAIで人の密集具合を常に計算し、1平方メートルあたりの人数が5人を超えると警報音が鳴り、現場の映像がモニターに表示されるとともに警察や消防にも通報が届く仕組みです。
ソウル市松坡区 金裕植チーム長
「梨泰院のような事故は二度とあってはならない。防ぐために最善を尽くしています」
ソウル市は、新たなシステムをより多くの場所にも使えるよう動いています。
ソウル市内の繁華街でおととい行われた訓練では、このシステムを用いて狭い路地の密集度を把握し、安全を確保する手順が確認されていました。
ソウル市ではハロウィーンの時期に多くの人が集まることが予想される梨泰院など市内の16か所について、この新たなシステムを投入し、対策を強化。再発防止を徹底させる考えです。
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