「コスパが最高」豆苗爆売れ…8割増 猛暑で野菜高騰も価格安定 自宅で“再収穫”も【もっと知りたい!】(2023年10月27日)

「コスパが最高」豆苗爆売れ…8割増 猛暑で野菜高騰も価格安定 自宅で“再収穫”も【もっと知りたい!】(2023年10月27日)

「コスパが最高」豆苗爆売れ…8割増 猛暑で野菜高騰も価格安定 自宅で“再収穫”も【もっと知りたい!】(2023年10月27日)

 野菜の高騰が止まりません。スーパーの特売には多くの人が集まっていて、価格がほとんど変動しない「豆苗」の売り上げが3倍にアップしています。

■トマト高騰「とても買えないですよ」

 26日、午前10時の開店を待っていた、およそ50人の買い物客が続々と入店していきます。

 ホウレンソウは1つ99円、コマツナも99円。野菜の高騰が続くなか、このスーパーでは、安い業者を選んで仕入れることで、この価格を実現しています。

 手に取った野菜を、次々と買い物かごに入れます。

 70代:「野菜高いですよね。ダイコンも高いですもんね。ここは安いけど」

 そんな安売りのお店でも、例年に比べて高くなっている野菜があります。

 ハクサイは1/2カット180円。ネギは3本で199円。トマトは小ぶりなサイズが5個で450円。特売のホウレンソウは、ちゅうちょなく買い物かご入れていきますが、トマトコーナーでは値段を見て立ち尽くす人や、手にしたままじっと考え込んでいる人もいます。

 中には1分近く悩んだ末に、ようやく購入した買い物客もいました。

 80代:「(他のお店は)1個200円くらいした。とても買えないですよ」

■軒並み値上がりのなか…「豆苗」売り上げ約3倍に

 東京都中央卸売市場によると、去年の同じ月と比べて卸売価格はハクサイが1.4倍、ネギが1.6倍。トマトに至っては2倍近くで推移しています。

 スーパーマルサン 板清英樹さん:「夏の高温が尾をひいて、種をまくのが遅くなっているという状況が続いた。今の高騰につながっています」

 野菜の高騰は、夏の猛暑の影響です。農園のトマトは、発育不良のものや、実が裂けていて売り物にならないものが目立っていました。

 これから旬を迎えるハクサイの農家も、強い日差しによる日焼けや水不足による乾燥などで、9割以上の苗が枯れてしまったといいます。

 幕内農家 佐瀬正さん:「暑さは36~38℃が1カ月くらい。毎日、雨も降らないし、ひどかった」「こんなに悪いのは初めて。がっかりです。今ある野菜で、なんとか頑張ってやっていきます」

 軒並み値上がりする野菜の中で、このスーパーでは、売り上げが伸びている野菜があるといいます。それは「豆苗」です。

 板清さん:「野菜が高騰すると、豆苗にいく現象が出てきます。私どものお店ですと(売り上げが)約3倍」

■気候に左右されないため…安定した栽培

 袋いっぱいに詰まった豆苗が、1袋89円(税抜き)。なぜ他の野菜と違い、価格が安定しているのでしょうか?

 豆苗の生産大手は、次のように話します。

 村上農園 広報マーケティング室 松井真実子さん:「一番の利点は、天候に左右されることなく、1年中安定して高品質な野菜をお届けできることがメリット」

 最新鋭の設備を整えた工場で、豊富な水と徹底した温度管理のもと豆苗が作られています。気候に左右されないため、安定した栽培ができます。

 松井さん:「豆苗はコスパが最高な野菜だと思う。緑黄色野菜と豆の栄養素の両方を持っている。栄養素のすごい高い野菜ですので、おいしく召し上がって頂けると思う」

■自宅“再収穫”2回ほど…お好み焼きとクリーム煮に

 さらに豆苗は、食べ終えた後にもうれしいことがあります。自宅で育てれば、再収穫できるのです。

 葉と茎を切った後、水を張った容器に根を浸しておくと、新しい芽が伸びてきて、およそ1週間でまた食べることができます。2回ほど収穫できるので、89円で3回食べられます。

 節約のため、食べ終えた豆苗の苗を育てている人は、次のように話します。

 豆苗を栽培する人:「豆苗を買った袋自体にも、裏側に育て方ってあって。すくすく育ったなって印象です。1回目の豆苗は、キャベツともやしと混ぜてお好み焼きにして食べて、2回目の時にはクリーム煮の中にいれました」

 村上農園では、先月と今月の売り上げは、8月と比べるとおよそ8割もアップする異例の事態となっています。

(「グッド!モーニング」2023年10月27日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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