食物アレルギーのある人も楽しめる「アレルゲンフリー・フェス」が初開催 岡山市|TBS NEWS DIG

食物アレルギーのある人も楽しめる「アレルゲンフリー・フェス」が初開催 岡山市|TBS NEWS DIG

食物アレルギーのある人も楽しめる「アレルゲンフリー・フェス」が初開催 岡山市|TBS NEWS DIG

シリーズ「現場から、」です。食物アレルギーのある人でも楽しめる祭りが岡山市で初めて開かれました。企画したのは双子の姉妹。名前も知らない男の子がきっかけでした。

祭りのために新たに購入した鉄板で焼くのは、「特別な」たこ焼きです。

「本来たこ焼きって『小麦粉』と『卵』を入れるんですけど、今回のイベントでは『8大アレルゲンを除去』するので、『米粉』と『かたくり粉』で作っています。もっちりした感じで、味はおいしいです」

今月15日に岡山市で初開催されたアレルゲンフリーフェスティバル、「アレ!!ふぇす」。小麦や卵など、8大アレルゲンと呼ばれるアレルギーの原因食物を使わない祭りです。企画したのは、近くで農園を営む入江槙子さんです。

きっかけは、双子の妹が経営する自動車整備店でのこと。

店に、下校中に立ち寄った男の子と何気なく話していたところ「食物アレルギーがあるから祭りに行ったことがない」と聞き、立ち上がりました。

入江槙子さん
「『ぼくはお祭り行けないし…』とその男の子はぼそっと悲しそうに言った。(小学生にとって)お祭りって一大イベントじゃないですか、浴衣着てとか。それに行けないってかわいそうすぎると思って、『おばちゃんやったろか』と企画した」

自身も小麦アレルギーがある入江さん。自分たちで祭りを開こうと、すぐに妹に伝えました。

入江槙子さん
「(妹には)半強制で『やるでしょ』と」

名前も知らない男の子のために。知人や友人に協力を呼び掛けたところ、多くの人が賛同してくれました。

参加する飲食店オーナー 兵頭剛さん
「僕の知り合いにもアレルギーの人がいまして。食に携わる仕事をしているということで、少しでも何か貢献できたらと思いました」

共感の輪は広がり、出店の数は30にまで増えました。迎えた本番当日、会場には予想を超える1500人が訪れました。岡山県内だけでなく兵庫や広島、埼玉から来た人もいるといい、こうした祭りに初参加の子どもも多かったようです。

「(ふだんは)発作が出たりして粉ものとか食べられない、気にせずにあるものを食べられるのは初めてだからうれしい」
「(焼きそばを)食べられて、めっちゃうれしくて泣きそう」

入江槙子さん
「『ありがとう』が、会場中あふれていた。うれしかったです。こんなにアレルギーで困っている家族がいるとは思っていなかった。(アレルギーを気にせず)みんなで楽しむことがもっともっと広がればいいのになと思っています」

今回は、きっかけとなった男の子には会えなかったといいますが、大盛況に終わったアレふぇす、会場に笑顔があふれた一日でした。

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