「僕に全て任せてくれました」市川猿之助被告が初公判で語ったこと 涙ながらに後悔の言葉も 判決は来月17日予定|TBS NEWS DIG #shorts

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「僕に全て任せてくれました」市川猿之助被告が初公判で語ったこと 涙ながらに後悔の言葉も 判決は来月17日予定|TBS NEWS DIG #shorts

両親の自殺を手助けした罪に問われている歌舞伎俳優・市川猿之助被告(47)の初公判。検察側は懲役3年を求刑し、即日、結審しています。猿之助被告は時折声を震わせながら語ったのは、両親への思いでした。

裁判官
「職業は?」

猿之助被告
「歌舞伎俳優です」

きょう午後1時半、黒いスーツに白いマスク姿で東京地裁の法廷に現れた市川猿之助被告。起訴内容については…

猿之助被告
「間違いはありません」

市川猿之助被告、本名・喜熨斗孝彦被告は、今年5月、都内の自宅で父親の市川段四郎さん(76)と母親の喜熨斗延子さん(75)に向精神薬を服用させて自殺を手助けしたとして、自殺ほう助の罪に問われています。

検察側は冒頭陳述で次のように指摘しました。

検察側
「被告は週刊誌の記事の前刷りを確認し、一門の人間にパワハラ・セクハラをしたという記事が出れば、歌舞伎界に迷惑をかける。死んだ方が楽だと考えるようになった。被告が両親に自殺の決意が固いことを伝えたため、両親が先に旅立ち、被告が追うことについて同意することになった」

検察側は、スキャンダル記事が出ることを知った猿之助被告が両親に自殺の強い意志を伝え、事件に至ったと主張しました。

7月に保釈された後も、公の場で一切発言をしてこなかった猿之助被告。猿之助被告自らが、被告人質問で両親との詳しいやりとりを明らかにしました。

弁護士
「自殺したいと伝えた時、両親はどんな様子?」

猿之助被告
「驚きの様子」

弁護士
「両親はどういう反応をしていた?」

猿之助被告
「『責任を通せ、途中で投げ出すのか。あなたに関わっている人間はどうなるんだ』と」

弁護士
「親に悔いはないのかと聞かれ、何と答えた?」

猿之助被告
「悔いはありませんと伝えました」

弁護士
「両親はどんな反応をした?」

猿之助被告
「『わかった』と。『あなた1人を行かせるわけにはいかない、私たちも一緒に行く』と。父が『1人だけ生き残るのは嫌だよ』と言っていた」

猿之助被告が自殺の強い意思を示したため、両親が聞き入れたことがやりとりから分かります。

弁護士
「自殺方法について両親はなんと?」

猿之助被告
「僕に全て任せてくれました。残された者に伝えたいことや、いろいろな後始末を聞いたが、全部任された」

猿之助被告は法廷で2人への想いを聞かれると、涙ながらに後悔の言葉を述べました。

弁護士
「両親が『一緒に行く』と言ったのはなぜだと思う?」

猿之助被告
「僕だけが頼りだったと思います、僕が生きがいだったと思います。申し訳ないことをした。そういう選択をしたことで父と母を失った、支えてくれる人に傷をつけた」

供述調書の中で「許されるのであればまた舞台に立ちたい」、「歌舞伎で償っていきたい」と語った猿之助被告。しかし、検察側はその責任を厳しく追及しました。

検察側
「被告の責任は重い。両親は自殺の意思を有していたものではなく、被告の気持ちをくみ、自殺を決意した」

検察側は、「両親に与えた影響は大きい」として懲役3年を求刑しました。これに対し、弁護側は執行猶予付きの判決を求めました。

弁護士
「劇団の処遇や、父・段四郎さんの闘病なども一家で共有している中で、被告人が家族の生きがいでした。家族の絆ゆえ、起こった事件です」

そして、今日の裁判の最後に猿之助被告はこう述べました。

猿之助被告
「大変申し訳ないと思っています。この反省、申し訳なさ、感謝を一生背負っていく思いです。もしできることがあれば、もし僕にしかできないことがあれば、それをさせて頂き、生きる希望にしていきたい」

裁判はおよそ1時間半で即日結審。判決は、来月17日に言い渡される予定です。

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