混雑・ごみ・騒音トラブルも…どうする?各地の“オーバーツーリズム対策”【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

混雑・ごみ・騒音トラブルも…どうする?各地の“オーバーツーリズム対策”【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

混雑・ごみ・騒音トラブルも…どうする?各地の“オーバーツーリズム対策”【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

行楽の秋。一部の観光地に旅行者が集中し、住民の生活に支障が出て問題になっています。

■オーバーツーリズム防止へ 混雑・ごみ・問題解消なるか

栃木県の奥日光では、いま紅葉が見頃を迎えています。

埼玉から来た観光客
「色鮮やかで綺麗です」

外国人観光客の姿も多く見られました。

イギリスから来た観光客
「赤、黄色、オレンジ色、生き生きした色ですね。この美しい時期に来られてうれしい」

アメリカから来た観光客
「紅葉を見るために日本旅行を計画しました。今週気温が下がって素晴らしい紅葉をみることが出来てとてもラッキーです」

持参したカメラで紅葉を撮影し、ご満悦のようでした。一方でこんな声も…

神奈川から来た観光客
「渋滞とかその車で道を塞いでいるというのは所々あったので」

いま、押し寄せた観光客により住民の生活に支障が出る「オーバーツーリズム」が問題となっています。

竜頭の滝の周辺では渋滞が発生。また、横断歩道がない交通量の多い道路を次々と渡る人の姿も…
周辺でそば店を営む男性は、客が増えるのはうれしいと話す一方で…

手打ちそば かつら 小林英夫さん
「救急、病人が出た場合、生死に関わるような重病が発生したようなときには非常に渋滞は困った状態になる」

こうした問題は、別の観光地でも…この週末、京都・嵐山では…渡月橋の周辺はかなりの混雑であわやの事故になりかねない状況。線路内に侵入し、写真撮影する外国人観光客もいました。また、観光客が捨てるごみの問題も深刻です。

さらには、公共交通機関にも影響が…JR嵯峨野線はラッシュ時のような混雑。

地元の利用者
「人が多すぎて混みすぎて困りますよ」

こうしたオーバーツーリズムの対策を18日、政府がとりまとめました。

岸田総理「持続可能な観光に向けた新たな取り組みに着手致します」

混雑する時期の鉄道運賃を引き上げる取り組みを促すことや、渋滞対策として、停車するバス停を減らした急行バスの導入を促進することなどが盛り込まれました。

自治体独自の対策も…ごみ問題を解消すべく、京都・嵐山ではごみを約5分の1まで圧縮することができるごみ箱を先月、設置しました。

ほかにも、観光客がお得に楽しめるオーバーツーリズム対策がありました。

■“深刻”どうする?オーバーツーリズム対策

南波雅俊キャスター:
国内外に観光客が戻ってきて、インバウンドなども増えてきている中で大きな問題となっているのが「オーバーツーリズム」です。観光客の集中で、「交通への影響」「ごみ・騒音トラブル」「マナー違反」など、住んでいる皆さんの生活にも影響したり、観光客にとっても満足度が低下したりしていくのがオーバーツーリズムです。日本国内でも海外でも課題になっています。政府は大きく、2つの対策を考えています。

【1】過度の混雑やマナー違反への対応
【2】地方部への誘客

各地の対策を政府が費用面などで支援することも想定されています。

■過度の混雑やマナー違反への対応

京都では、電車やバスが混雑しているところで、観光客の大きな荷物が市民の邪魔になってしまう状況が起きているということで、“手ぶら観光”の呼びかけを行っているそうです。スーツケースなどの荷物を一時預かりで600円、午前中に預けるとホテルに配送してくれるシステムもあります。料金は1000円です。呼びかけを行っているホームページがありますが、外国人観光客は「知ってたら使いたかった」「聞いたことない」という声があります。2023年に始まったものなので、まだ周知が十分ではないところもあると思います。

新しい取り組みとして神奈川の箱根では、混雑緩和対策として、狭い道が多くて混雑しがちなので“AI”デジタルマップがあります。11月の中旬ごろに公開予定です。サイトを作り▼飲食店 ▼道路・駐車場 ▼タクシーの混雑状況や予測などの情報を出していき、空いている地域の飲食店などは、割引クーポンを配信することで、バランスよく行ってもらおうというものです。箱根町観光協会の担当者は「箱根での観光をより快適に楽しんでもらえれば」と話しています。

様々な取り組みについて、まだ課題もあるということで、航空・旅行アナリストの鳥海高太朗さんに周知していくために、どうしたらいいのかと聞くと「地域によって異なる取り組みを観光客は把握しきれないので、全国の情報を網羅した一つのプラットフォームを作っていくことが大事なのではないか」と話しています。

ホラン千秋キャスター:
何度も同じ国に行けるわけじゃないと考えると、空いている店に誘導したいけれども、旅行者としては「どうしてもその店に行きたい」というのがあると、人気店は変わらず、ずっと人気で行列みたいな状況を緩和するの難しいのかなと思いつつ、様々な取り組みが必要ということですよね。

萩谷麻衣子弁護士:
分散させることが重要ですね。場所とか時間とか季節とか。それを地域によって、どう発信していくかということも重要だし、コロナ前は事前予約が必要じゃなかったところも、事前予約じゃないと入れないとなってきていて、…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20231018-6116218)

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