人気ラーメン店から“青ネギが消えた” 東京“真夏日”復活で野菜危機(2023年9月27日)

人気ラーメン店から“青ネギが消えた” 東京“真夏日”復活で野菜危機(2023年9月27日)

人気ラーメン店から“青ネギが消えた” 東京“真夏日”復活で野菜危機(2023年9月27日)

 東京都心では1週間ぶりに30℃を超えて真夏日が復活しました。残暑の野菜への影響は深刻化していて、人気ラーメン店から青ネギが消える事態となっています。

■東京で“真夏日”復活1週間ぶり

 27日は再びの夏。残暑が戻った各地。東京都心は気温30℃を超え、1週間ぶりの真夏日です。

 様々な食べ歩きグルメが人気の東京・新大久保。この暑さでひんやりスイーツの人気が再燃しています。韓国発祥のかき氷「ソルビン」。ふわふわの雪のような氷の上にアイスやフルーツがトッピングされた、かき氷が人気です。

 ソルビン 新大久保本店 キム・ソヒ店長:「きょう歩いたら暑いと思う。去年(同時期)よりは1.5倍くらい出てるかな」

 北陸や東北では低気圧の影響で本降りの雨となりました。

■残暑深刻 ネギ高騰“値段が3倍”

 猛暑と残暑の影響で“あの野菜”がピンチです。

 買い物客:「全然高い」「ネギ買いました。高いなと思いながら。すごく痛い」

 秋から冬に旬を迎える「ネギ」。鍋に彩りを添えるネギ。仕入れ値が例年の3倍ほどに値上がりしています。

 アキダイ 秋葉弘道社長:「長ネギが記録的に高い。非常に少なくて、仕入れるというよりかき集めている」

 八王子にある農園。例年よりサイズが小さいそうです。

 YーFARM代表 飯田祐己さん:「本来は最低でもこのサイズだけど、今年は細いサイズが目立つ。頭が痛いといいますか、つらい」

 暑さのため生育が遅れ、サイズが小さいものを出荷せざるを得ません。本来2本入りのものを、サイズが小さいため3本入りに。その分、畑一面あたりの売り上げは落ちます。

 YーFARM代表 飯田祐己さん:「今年は夏が長かったので、ネギが一番生育する秋が来るのが遅かった。冬が来るのが遅れて秋が長くなってくれたらありがたい」

■青ネギが“ラーメンから消えた”

 ここにも“ネギショック”が広がっています。

 100%豚の骨から抽出した天然豚骨スープ。全く臭みのないスープと独自ブレンドされた麺が自慢の「一蘭」。福岡で生まれ育ったこのラーメン、そのファンは海外にも多くいます。

 フィリピンからの客:「桁外れにおいしかったです。本場のラーメンですね」

 その豚骨ラーメンにシャキシャキとした風味を添えるトッピングの「青ネギ」。苦渋の「提供中止」となりました。

 一蘭 広報 新井愛実さん:「9月になってからも青ネギの収穫がぐっと減ってしまい、一部店舗で(青ネギの)提供を中止しています」

 白ネギは確保できているものの、青ネギの提供中止は10月中旬まで続く見込みです。

 一蘭 広報 新井愛実さん:「一刻も早く天候が回復して青ネギの生育に問題ないようになれば」

■残暑でネギ高騰も「今年はナス」

 厳しい夏を耐え抜いた野菜もあります。

 アキダイ 秋葉弘道社長:「ナスが今年は良いなと。平均単価でいえば絶対、平年より安い」

 旬を迎えた秋ナスが味も良く、安いそうです。

 アキダイ 秋葉弘道社長:「高温に強いナスは安定して供給された。もう一つ、群馬とか関東で秋ナスが作られているが、(今年は)台風などの被害がなかった」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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