国連総会の演説動画に“映像操作疑惑” コロンビア大統領が演説終えた直後…(2023年9月27日)

国連総会の演説動画に“映像操作疑惑” コロンビア大統領が演説終えた直後…(2023年9月27日)

国連総会の演説動画に“映像操作疑惑” コロンビア大統領が演説終えた直後…(2023年9月27日)

 南米・コロンビアの大統領府が公式サイトで先日、国連総会で行われたペトロ大統領の演説動画を公開。しかし、この動画に“映像操作疑惑”が浮上し、大スキャンダルになっている。

■聴衆の拍手は…映像操作?

 26日に最終日を迎えた、国連総会の一般討論演説。その中で、話題になっている国がある。初日の19日に演説を行ったコロンビアだ。

 コロンビア ペトロ大統領:「わたしたちは今、生命の危機に瀕しています」

 去年8月に就任したペトロ大統領は、気候変動問題の早期解決などを訴えた。

 その様子をコロンビア大統領府が公式YouTubeで公開したのだが、コロンビアのメディアが「この映像は操作されたものだ」と報じたのだ。

 問題となったのは、ペトロ大統領が演説を終えた直後の映像だ。

 ペトロ大統領:「ありがとうございました」

 大統領府が公開した映像では、会場を埋め尽くした聴衆が拍手を送っている。

 しかし、国連が配信している公式映像では、演説が終わるとコロンビア代表団らの姿が映し出され、周囲には空席も確認できる。

 では、コロンビア大統領府が公開した拍手の映像は、どこから出てきたものなのか。コロンビアメディアの検証によると、アメリカのバイデン大統領の演説直後の様子ではないかというのだ。

 国連が配信した映像を見てみると、演説終了後、多くの聴衆が映し出され、拍手を送っているのが分かる。

 バイデン大統領:「ご清聴ありがとう」

 この2つの映像。角度は違うのだが、注目は前から6列目に座る男性と、その後ろに座るもう1人の男性だ。

 国連公式映像でも、コロンビア大統領府公開映像でも、演説が終わると満場の拍手の中、真っ先に2人が、ほぼ同時に席を立つ様子が、映し出されている。

 しかも、後ろの男性が少しだけ遅れて立ち上がるタイミングも全く同じだ。

■コロンビア大統領府に「質問状」送るも…

 映像操作を行ったとすれば、その理由は?

 バイデン大統領が演説を終えると、多くの聴衆は会場をあとにし、ガラガラになった。実は、この直後に演説したのが、コロンビアのペトロ大統領だったのだ。

 演説が多くの国から注目され、称賛される様子を演出するために映像を操作したのだろうか。

 AP通信は、この疑惑に関し、コロンビア大統領府に質問状を送ったが回答はなかったという。

 問題となっている映像は、現在も公開されたままになっている。

(「大下容子ワイド!スクランブル」2023年9月27日放送分より)
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