年内の予約を“全キャンセル” 温泉旅館は「廃業も考えた・・・」 繰り返される豪雨被害に対策を望む声|TBS NEWS DIG
千葉や茨城、福島などで大きな被害が出た台風13号に伴う大雨から15日で1週間。まだ再開できない保育園、年内の予約がすべてキャンセルになってしまった旅館など、影響は色濃く続いています。
先週金曜日に降った台風13号に伴う猛烈な雨。河川の氾濫が相次ぎ、(14日現在)福島・茨城・千葉の3県であわせて3000棟の住宅が浸水被害に見舞われました。
千葉県にあるこちらの保育園。
大竹保育園 成島麻美子園長
「テープが貼ってあるんですけれども、4年前にこの辺りまで水がきたという目印に残している。今回はそれよりも少し上でこの辺りまで」
4年前の豪雨災害をさらに上回る浸水被害により、今もこの施設は使えないままです。200冊もの絵本など多くの備品も泥まみれ…、気の遠くなるような作業です。
大竹保育園 成島麻美子園長
「ひとつキレイにして移動して、またキレイにして移動してという繰り返しで…」
園は13日、3キロ離れた市の施設を借りて子どもの受け入れを再開。園での受け入れは来週火曜日の再開を目指します。
数日休園したからでしょうか。ママから離れない子どもも。
5歳児を預ける保護者
「(休園して)今回ちょっと大変でした、はい。なんとか(夫婦で両家の)祖父母とやり取りをしながら、お互いやっていたんですけど、もうちょっと限界で…」
一方で、もうすぐ来る紅葉シーズンに希望を持てない人もいます。
養老渓谷の温泉旅館・代表の秋葉さん。
旅館「喜代元」 秋葉保雄代表
「川の水はここまで来ましたので。(Q.身長と同じくらい?)そうですね、ここまでですね」
当時の映像を見ると、水面が赤い橋にまで迫っています。
旅館「喜代元」 秋葉保雄代表
「(川の)下からいうと、どのくらいなんですかね。15メートルくらいあるんですかね」
旅館の1階が浸水し、パソコンの顧客データが消えてしまったうえ、改装したばかりの宴会場も浸水。紅葉シーズンも含め年内の予約はすべてキャンセルに。「廃業」も脳裏をよぎりました。
養老渓谷では、川の氾濫で7つの宿泊施設に同様の被害が出ました。4年前の豪雨災害をはじめ、何度も危険を感じている秋葉さん。“県には川の増水対策をしてほしい”と訴えます。
13日、千葉県知事は。
千葉県 熊谷俊人知事
「4年前を上回る記録的な雨量により、新たに被害が生じた箇所もある。着実に治水対策を進めてまいります」
旅館「喜代元」 秋葉保雄代表
「自然相手なのでしょうがないですけども、復興に向けて一歩踏み出すのでも、私たちの背中を押していただきたい」
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