極東“宇宙基地”で会う意味は? 金総書記×プーチン大統領が会談(2023年9月13日)

極東“宇宙基地”で会う意味は? 金総書記×プーチン大統領が会談(2023年9月13日)

極東“宇宙基地”で会う意味は? 金総書記×プーチン大統領が会談(2023年9月13日)

 北朝鮮の金正恩総書記がロシア極東でプーチン大統領と首脳会談を行いました。会談に注目が集まるなか、北朝鮮は弾道ミサイルを発射。トップ不在のなか発射した狙いは。

■金総書記×プーチン大統領 会談

 日本時間13日午後1時すぎに入ってきた映像です。車から降りてきたのは北朝鮮の金正恩総書記。

 北朝鮮 金正恩総書記:「ご多忙のなか招待いただき感謝します」

 出迎えたのはロシアのプーチン大統領。

 ロシア プーチン大統領:「お目に掛かれてうれしい。建国75年、解放戦争勝利70年、外交樹立75年と我々をつなぐたくさんの出来事がありました」

 4年半ぶり、2度目の対面です。

 ロシア プーチン大統領:「行きましょう、ここが私たちの新しい宇宙基地です」

 場所はボストーチヌイ宇宙基地。ロシアが2012年から建設を始めた新しい宇宙基地です。

 北朝鮮 金正恩総書記:「この宇宙発射台から発射できる最も大型のものと発射推進力はどのくらいか」

 記帳をする金総書記の横には、妹・与正(ヨジョン)氏の姿もあります。金総書記が特別列車で3日かけて到着したボストーチヌイ宇宙基地があるのは、ロシア極東のアムール州。第2次世界大戦後のシベリア抑留地として知られる場所です。

 ロシア プーチン大統領:「約束していた通り、ボストーチヌイ宇宙基地での会談になりました」

 北朝鮮 金正恩総書記:「宇宙強国の心臓のようなこの発射場で会談を行い、宇宙強国の現状と将来について深く理解できる機会を用意いただいたことを光栄に思います」

■極東“宇宙基地”で会う意味は?

 なぜ、ここが会談の場所に選ばれたのでしょうか。

 慶応大学(北朝鮮政治) 礒崎敦仁教授:「北朝鮮は軍事偵察衛星を何としても持ちたいと考えているわけですし、その分野で進んでいるロシアからも技術を取り入れたいところ。こういった基地に招き入れたのはロシア側が歓待しているとみていい」

 金正恩総書記らがロシアに入ったのは12日。北朝鮮メディアが公表した写真にはミサイル・核開発を主導した李炳哲(リ・ビョンチョル)朝鮮労働党中央軍事委員会副委員長、朴正天(パク・ジョンチョン)党軍政指導部部長、強純男(カン・スンナム)国防相など、軍の実力者の姿もあります。

 慶応大学(北朝鮮政治) 礒崎敦仁教授:「特に軍の中心的な幹部がこぞって随行しているわけだから、やはり北朝鮮としてはロシアとの軍事面での協力を深めたいという思いが、こういったメンバーの顔ぶれからも分かると思います」

 金総書記がプーチン大統領との会談に臨んだ、まさに当日である13日。北朝鮮は弾道ミサイル2発を日本海に向けて発射しました。何か狙いはあるのでしょうか。

 慶応大学(北朝鮮政治) 礒崎敦仁教授:「新型ミサイル以外のすでに開発が済んだものについては量産化をして配備をして、それがいつでも撃てるように訓練するという段階に入っているから、それは最高指導者の命令があればできるということで、最高指導者がどこに居ようと通常通りの北朝鮮であるということ」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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