センセイ走る!衆議院解散で事実上の選挙戦スタート!関西の立候補予定者も写真撮影や街頭演説など動く
石破茂首相は9日午後4時すぎ、衆議院を解散しました。首相就任から戦後最短となる解散・総選挙。15日公示、27日投開票に向け、すでに関西の候補予定者も動き出しています。
9日朝、自民党の選挙対策本部の会議に出席した石破首相。
石破首相
「本日、衆議院を解散いたします。私どもがこの選挙で勝ちますことが日本国のためである。そのような確信のもと、有権者に真摯に向き合い、誠実にこの選挙を戦ってまいりたいと思います」
旧安倍派幹部の萩生田光一氏ら6人に加え、新たに“裏金議員”6人を非公認とすることを決定。そのほかの裏金議員33人には公認を出したものの、 比例代表での重複立候補は認めないとしています。
そして“解散”に先立ち行われた、石破首相としては初となる党首討論。相次いで議論にあがったのは“裏金議員”の公認についてでした。
立憲民主党・野田佳彦 代表
「相当程度非公認と総理はおっしゃっていた。これ相当程度、非公認なんでしょうか?公認される人は30人を超えるんじゃないですか?正確な日本語で言うと、相当程度が公認じゃないんですか?もっと正確に言うと大半が公認じゃないんですか?私は言葉の使い方が間違っていると思います」
石破首相
「代表は本当に言葉を大切にされる方だということは、長いお付き合いで存じています。 裏金というのは私は決めつけだと思っています」
「えー!」
石破首相
「それは不記載ということであって、つまり誰からいくらいただき、それをどのように使ったか、それの出入りがきちんと示されることが重要であって 、その記載をしなかったということであります。私自身、いま当選12回でありますけど、2回無所属で戦いました。公認がないということがどんなに辛いことであるかということは、百も万も承知しています。そこにおいて公認しないという決断をしました。それが少ないというが、それがどれほど厳しいものであるか」
また、非公認の候補者が当選した場合、追加公認するかどうかを問われると…。
石破首相
「主権者たる国民の皆様がご判断をされた場合、それは公認することはございます」
立憲民主党・野田代表
「かなり本音の話であって、早く総選挙をやってみそぎを終わらせて、早く要職に就けようという考えだと思いました」
さらに…。
立憲民主党・野田代表
「裏金問題を新しい事実が出てこない限りは再調査しないと10月1日にも言ってる。ずっと言い続けていますよね。でも新しい事実は次々、出てきてるんです。再調査もしないで、うやむやにして早く解散をすると。これね、“裏金隠し解散”ではありませんか?」
政治とカネの問題を引き合いに出し、早期解散に臨む首相の姿勢を批判しました。
そして午後4時すぎ…。
衆議院・額賀福志郎 議長
「日本国憲法第7条により、衆議院を解散する」
「ばんざーい」
首相就任からわずか8日。“戦後最短”の衆議院解散。“超短期決戦”ともされる選挙戦が事実上、スタートしました。
◇◇◇
関西で当選を目指す立候補予定者らも勢いよく走り始めました。
注目の大阪7区は、維新・自民・共産・参政の4人の候補による選挙戦が予想されます。
〈維新〉
維新・奥下剛光氏(49)
「読んだ資料とか、いらなくなった資料を全部捨てていっています」
日本維新の会から出馬予定の奥下剛光氏は、解散に向けて9日、議員会館で資料の整理などを行っていました。
維新・奥下剛光氏
「これ、地元にお願いします」
かつて、橋下徹元大阪府知事の特別秘書を務めた奥下氏。初当選を果たした2021年の衆院選では、“維新の風”を感じていましたが、今回は、一転、逆風の中の選挙戦になると感じています。
維新・奥下剛光氏
「(街頭に)立っていたら斎藤さん(前兵庫県知事への対応)がどうとか言われますけれども。(政治に)関心がない、誰がやっても一緒だと思われているというのは常に感じている。2、3段ギアを上げて、やれることをやっていくだけです」
〈自民〉
一方、自民党から出馬予定の渡嘉敷奈緒美氏の姿も東京に。向かった先は、自民党の党本部です。
自民・渡嘉敷奈緒美氏(62)
「公認証(の受け取り)と石破首相との写真撮影があります。絶対負けられないですから。これ以上、大阪だけ違う色にするわけにはいかないので、自民党頑張っていきたいと思います」
2005年の衆院選で初当選し、合わせて4期務めましたが、前回は、維新の奥下氏に敗北。比例復活もかないませんでした。
この3年間はほとんど毎日、街頭での活動を続け、人々の声に耳を傾けてきましたが、気がかりなのは自民党を巡る裏金問題による逆風です。自身はいわゆる“裏金議員”ではないものの、選挙戦への影響は避けられません。
自民・渡嘉敷奈緒美氏
「厳しいご意見をいただくこともありました。その時の風頼みではなくて、しっかり地に足つけた活動をこの3年間させていただいたので、それが皆様にどう評価されるかというのが今回の選挙だと思っています」
〈共産〉
大きなボードを手に、町を練り歩くのは、日本共産党から立候補を予定している川添健真氏です。どのような社会を実現させるべきか。町で人々に問いかけていました。
共産・川添健真氏(42)
「対話を通しての理解をお互いに深めていく。こちらもいろいろお聞きして学ばされることもあるので」
42歳で、2回目の衆院選挑戦となる川添氏。課題の“知名度”を高めることができるかがポイントとなりそうです。
共産・川添健真氏
「皆さんの暮らしをしっかりと守り支える政治を作っていけるんだよと、希望の選択肢として知っていただけるように頑張っていきたいと思います」
〈参政〉
参政党からは、池上和日子氏が出馬する予定です。小学1年生と4年生の2児の母親です。
参政・池上和日子氏(40)
「(子どもたちが)帰ってきたときには、自分がいるというのが日常だったので……」
池上氏にとっては初めて臨むことになる衆議院選挙。子どもたちを学校に送り出した後、街頭での活動に向かいます。
参政・池上和日子氏
「けさ、(子どもが)作ってくれた。 きょうも一日頑張ります」
約10年間にわたる専業主婦の経験を活かして、同じ子育て世代からの支持を得られるかが注目されます。
参政・池上和日子氏
「経験の違いは歴然なので、分かりやすい言葉で、私は話していきたいと思います」
10月15日公示、27日投開票の衆議院選挙。熾烈な選挙戦が予想されます。
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