損保ジャパン社長の辞任発表 ビッグモーター問題で“引責”(2023年9月8日)
中古車販売大手「ビッグモーター」の保険金不正請求発覚後に取り引きをいち早く再開した損害保険ジャパンは8日、白川儀一社長（53）が責任を取って辞任すると発表しました。
■損保ジャパン 社長の辞任発表
午後3時半から行われた損保ジャパンの会見に損害保険ジャパン・白川社長とSOMPOホールディングス・櫻田会長が出席。
SOMPOホールディングス 櫻田謙悟会長：「ビッグモーター社による保険金不正請求に関しまして、大変ご心配ご迷惑をお掛けしておりますことを心よりおわび申し上げます。誠に申し訳ありませんでした。損保ジャパン社長の白川より辞任の申し出を受けまして、急きょ、会見の機会をいただくことにしました」
会見では、両社の関係性について…。
損保ジャパン 白川儀一社長：「1991年からは当社が代理店の登録手続きを代表して行う代理申請会社となり、当社における主要取引損害保険会社として現在に至ります」
そのなかで損保ジャパンは2011年以降、ビッグモーターに合わせて37人の出向者を出していたことも分かっています。ビッグモーターの社内調査によって保険金の不正請求の可能性が発覚した後、大手損害保険会社3社は事故車の紹介をストップしていましたが、白川社長は取引再開を判断。その5日後、当時、ビッグモーターの社長だった兼重宏行氏らが損保ジャパン本社を訪問。その際、当時、損保ジャパンの専務ら担当者が追加の調査は行わず早期に取引再開することを伝え、これに対して兼重氏は「新たに開く複数の店舗の保険ビジネスをお願いしたい」と発言したといいます。
損保ジャパン 白川儀一社長：「その時点では現在、報道されているような悪質な犯罪行為が行われていることは把握できておりませんでしたが、こうした判断はビッグモーター社との取引関係を重視する一方、お客様への思いが至っていない軽率な考えだったと深く反省をしています」
テレビ朝日経済部 高瀬幸介記者：「蜜月ぶりということも報じられておりますけども、本来は取引先であるビッグモーターは対等なパートナーであると思っていたが、対等ではあり得なかったのかもしれないという悔しさもにじませています」
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
