“汚染水発言”漁師あきれ…野村農水大臣 原稿読み謝罪「間違わないよう」(2023年9月1日)

“汚染水発言”漁師あきれ…野村農水大臣 原稿読み謝罪「間違わないよう」(2023年9月1日)

“汚染水発言”漁師あきれ…野村農水大臣 原稿読み謝罪「間違わないよう」(2023年9月1日)

 福島第一原発の「処理水」を「汚染水」と発言した野村農林水産大臣が発言から一夜明けて改めて謝罪しました。こうしたなか、処理水の海洋放出後、初めてとなる底引き網漁が福島県で解禁され、汚染水発言について批判の声が上がっています。

■底引き網漁解禁…海洋放出後初

 1日に解禁された福島県沖での底引き網漁。ヒラメやメヒカリなど「常磐もの」が水揚げされました。

 底引き網漁・第三政丸 志賀金三郎さん(76):「やっぱり風評払拭。あと安全安心のために沖合に行って市民に喜ばれる、そういう魚を取ってきたいなと」

 処理水放出後、福島産の魚の取引価格に大きな影響は出ていませんが、志賀さんは不安を拭い切れていません。

 底引き網漁・第三政丸 志賀金三郎さん:「やはり、まだ市民、県民も半々だから安全だと訴えていきたいなと思って、これからも頑張っていきたいと思います」

■野村農水大臣“汚染水発言騒動”

 風評被害の払拭に向け、岸田総理大臣らが福島県産の魚を食べて安全性をアピールするなか、その水産業を所管する野村農水大臣(79)は先月31日。

 野村農水大臣:「(Q.きょう総理とどういったお話を…?)情報交換です。汚染水のその後の評価について情報交換をしたということです」

 処理水と言うべきところを放射性物質が多く含まれる「汚染水」と言い間違え。風評被害について、国が全責任を持つと約束した岸田総理はすぐに謝罪と発言の撤回を指示しました。

 その野村農水大臣。今月1日、改めて謝罪したのですが…。

 野村農水大臣:「昨日、記者の質問に対しまして汚染…処理水という言葉を言い間違えたことについて、全面的に謝罪をして撤回したところでありますが」「(Q.謝罪のコメントを下を向いて原稿を読みながらされているように見えて仕方ないのですが?)私は時々、やっぱり口が滑ってしまう恐れがあるので間違わないように読ませて、きのうは読ませていただいたということでありますが、気持ちは大変反省をしていると」

 底引き網漁・第三政丸 志賀金三郎さん(76):「ああいう偉い人が汚染水と言ったら中国が笑っているでしょうが。その人が風評払拭だと言って本当にやってくれるの?心配だよ、漁師は。情けないなと思うよね」

■“食べて応援”放出後でも絶えず

 先月31日に取れた福島県産のおよそ2キロの天然ヒラメ。これからがおいしくなる「常磐もの」の代表格です。

 フーディソンサカナバッカ事業部 木下太志部長:「福島は海が非常に豊かなので、プランクトンなど魚の餌(えさ)が豊富な海なのでその分、魚もまるまる太って味も良いと。処理水放出後については、風評被害でマイナスの影響があるというより、むしろ福島の魚を積極的に買いたいお客様がたくさんいる」

 来店客:「(Q.福島県産の魚もあるが?)あまり気にしない、そういうの。検査してるからね。駄目なら市場に出回らないしね」「そのうちにどうなるかなと不安には思っているが、私は食べると思います」

 都内に9店舗ある鮮魚店では、今月8日から「発見!ふくしまフェア」を開催。1日に解禁された底引き網漁で水揚げされた常磐ものが店頭に並ぶ予定です。

 フーディソンサカナバッカ事業部 木下太志部長:「底引き網漁になると、たくさんの魚が取れるようになるので、お買い得においしい魚が食べられるというところではヒラメはこれからおすすめです」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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