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クマが宿泊施設に侵入 客とあわや鉢合わせ…動物研究家「秋にかけて好奇心旺盛に」(2023年9月1日)
クマが建物へ侵入する被害が相次いでいます。日光の宿泊施設ではクマが建物の中を15分間徘徊(はいかい)し、あわや宿泊客と鉢合わせしそうになる瞬間が撮影されていました。
■たびたび目撃も…建物内への侵入は初
施設内の監視カメラに映っていたのは、1頭のクマ。横に飾ってあった造花をくわえて、引っ張り出します。
じゅうたんが敷かれた通路を堂々と歩き、げた箱を物色。なんと、椅子に座っている姿も捉えられていました。
栃木県日光市の宿泊施設で先月20日夜、クマ1頭が玄関脇にある出窓の網戸を破って建物内に侵入する被害がありました。
竜頭の滝リバーサイド渓 大橋駿輝さん:「網戸が破られていたりだとか、花が倒されていたりとかしてたので。『あれ、おかしいな」って感じて、防犯カメラを確認したらクマが映っていた。まさか入ってくるとは思いませんでしたね。びっくりしましたね」
クマは体長およそ1メートル。玄関や通路を15分ほど徘徊したということです。当時、施設には宿泊客や従業員らおよそ10人がいました。
映像には“あわや”の場面も…。クマと宿泊客がニアミスする瞬間が監視カメラに映っていました。
網戸や倉庫の扉の一部が壊されましたが、クマと遭遇した人はいませんでした。
周辺では、春先から同一とみられるクマが、たびたび目撃されていました。ただ、建物内に侵入されたのは初めてで、関係者は危機感を募らせています。
大橋さん:「鉢合わせしていたら、お客さん襲われていたかもしれないですね。相当危なかったんじゃないかなって思いましたね。人間はそんなに危害を加えないんだなっていうのを覚えちゃったクマなんじゃないかなとは思いますね」
■警戒心強いクマがなぜ?…「秋にかけて好奇心旺盛に」
秋田県潟上市でも先月30日、クマが住宅に入り込みました。
住人:「あそこにソファがあるんだけど、その上にいました。四つんばいで私が扉を開けたら目が合った」
相次ぐクマによる建物内への侵入。警戒心の強いクマは、なぜ入り込んだのでしょうか。専門家は、この時期ならではのクマの“ある習性”が理由だと語ります。
動物研究家 パンク町田さん:「一番暑い時期から今の時期にかけて、山の中というのは案外クマの好物は少ないんです。好物が少ないと行動範囲が広がる時、それが今の時期であるということです。それにプラスアルファ、クマというのは非常に興味を持つんです。目新しいものについつい手を出してしまったり、近寄ったりというのがあります」
クマは秋にかけて好奇心が旺盛になり、住宅などに侵入するケースが増えるといいます。
日光市の宿泊施設では、侵入された出窓の中央に柱を設置。クマが入ってこられないようにするなど対策を強化しました。
大橋さん:「耳にタグが付いていたので、一回捕まったクマだと思うんですよね。わりと最近被害が多いみたいで、お客さんがけがをする前に、何とか対処してほしいところですね。あそこまで人慣れしたクマだと駆除してもらうしかないんじゃないかなと思いますね」
(「グッド!モーニング」2023年9月1日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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