厳しい残暑続く中…もし今災害が発生したら?熱中症から身を守る「電気を使わない熱中症対策」は“梅干し”に“アルコール”|TBS NEWS DIG
関東大震災の教訓を未来につなぐ「つなぐ、つながるプロジェクト」です。連日、各地で厳しい残暑が続いていますが、もし、いま災害が発生し、クーラーが使えなくなったら、私たちはどうやって熱中症から身を守ればよいのでしょうか。
きょうも都内は厳しい残暑に。熱中症への警戒が必要な日が続いています。
街の人
「クーラーつけっぱなしでずっと、つけていないときがない」
「これはネッククーラーで、電源を入れると金属部分とかが冷える」
もし、いま災害が発生し、大規模な停電が起きたら、避難生活はどうなってしまうのでしょうか。
杏林大学医学部 山口芳裕教授
「熱中症のリスクが格段に高くなるということを知っておくべきだと思います」
こう話すのは災害時の救命医療に詳しい専門家です。劣悪な環境に加え、不慣れな避難生活や片付けなどの作業疲れから、命に関わる症状になりやすいといいます。
杏林大学医学部 山口芳裕教授
「熱中症というのは、本当に命にかかわる病態なんですね。災害関連死を一人でも少なくするという意味では、熱中症対策というのは非常に重要」
災害時の熱中症対策、自治体でも備えが進んでいます。
東京23区のうち、板橋区など3つの区が「電気を使わない熱中症対策」として備えているのが、梅干しです。
板橋区危機管理部 荒張寿典さん
「紀州の梅を買わせていただいて、これを長期保存という形で備えております。味も濃く、なかなか活用の幅が広い」
板橋区では塩分補給のため、およそ9000粒の梅干しを備蓄しています。
では、個人ではどんな備えができるのでしょうか?
杏林大学医学部 山口芳裕教授
「最も有効なものの一つはアルコールです」
コロナ禍で手指消毒に使われたアルコール。消毒をすると冷たく感じるアルコールは、熱中症対策としても有効だといいます。アレルギーに注意したうえで、腕などにアルコールをかけて、うちわなどで扇ぐと、効率的に体温を下げられるということです。
さらに誰でも簡単にできる意外な工夫を紹介してくれたのが、警視庁災害対策課です。SNSで98万人ものフォロワーがいる災害対応のスペシャリスト集団が紹介するのは、「うちわ」の扇ぎ方。暑いと、つい思いっきり振ってしまいがちですが…
警視庁災害対策課 木下真警部補
「実はうちわっていうのは暖かい空気が通常、上の方に来るものですから、下からゆっくりと大きく扇いであげると一番涼しい」
さらに、防災バッグに入れておくと便利だというのが手拭いです。水で体を冷やすときには、濡らした手拭いを肌にあてて上から扇ぐことで皮膚から熱が逃げやすいといいます。
さらに、けがをした時の止血帯としても利用できるほか、配給される水など、重いものを運ぶときにも手を傷めずに運べる万能アイテムなんです。
警視庁災害対策課 金村優樹警部補
「避難所っていうのは不特定多数の人が大人数集まる可能性があります。例えば熱がこもったり、風通しが悪くなる。熱中症にはやっぱり気をつけた方がいい」
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