北京の大使館 コンサートを延期 処理水放出への反発受け|TBS NEWS DIG
福島第一原発の処理水放出に対する反発が続く中国で北京の日本大使館は来場者の安全のため、開催予定だった日本人ピアニストのイベントを延期しました。
北京にある日本大使館によりますと、26日に日本人ピアニストのコンサートが開かれ、中国人や日本人の親子連れおよそ100人が来場する予定でした。
しかし、福島第一原発の処理水の海洋放出に対し、中国国内で反発の声が強まっていることから、来場者に危害が加えられることを懸念し、延期したということです。
いまのところ、中国国内での抗議活動は確認されていませんが、日本大使館の周りには処理水の放出が始まって以降、大勢の警察官が配備されるなど緊張感が高まっています。
日本大使館は現地の日本人に対し、外出する際には不必要に日本語を大きな声で話さないよう注意を呼び掛けています。
さらに、日本大使館は“処理水の放出と関係のない中国国内外の日本人や団体に対し、嫌がらせの電話が相次いでいること”をSNSで明らかにしました。
これらを「犯罪行為だ」と指摘したうえで、「商店であれば経済的損失、救急医療機関であれば人命に関わる危険性が高い」として、中国政府に対し、法律に基づく対応を要請したということです。
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