インド探査機 月面着陸に成功 難所“月の南極”付近は世界初…着陸直前の動画公開(2023年8月25日)
インドの無人探査機が23日、月の南極付近への着陸に世界で初めて成功した。各国が宇宙開発でしのぎを削るなか、インドが月の南極探査を進める狙いとは…。
■モディ首相「14億人の同胞に心から祝福を」
総立ちで喜ぶ人々。23日、インドの月探査機「チャンドラヤーン3号」が月面着陸に成功した。
1966年の旧ソ連とアメリカ、そして2013年の中国に次いで4カ国目となる月面着陸となった。
インド南部の宇宙センターから打ち上げられたのが先月14日。およそ6週間かけて月に到着した。
インドのモディ首相は、快挙の瞬間をBRICS首脳会議が開催されている南アフリカから見守った。
モディ首相:「この素晴らしい瞬間に、14億人の同胞に心から祝福をおくりたい。科学者たちの努力と才能により、我が国はどの国も成し得ていない月の南極付近の到達に成功した」
月の南極とはクレーターや岩が多く、着陸が難しいとされている場所。この場所への着陸成功は史上初となる。
BRICS首脳会議には月面着陸を果たした旧ソ連の後継国家、ロシアや中国も参加している。インドの台頭を示す絶好の機会にもなったようだ。
■2019年に月面着陸失敗…2回目の挑戦
24日、インド宇宙研究機関は月に着陸する直前の動画を公開した。
クレーターとみられるくぼみが点在している月面に徐々に降下していく様子を捉えていた。
着陸後に撮影された画像には比較的平らな表面と、右下にはチャンドラヤーン3号の脚とその影が写っている。
実はインドは2019年にも月面着陸に挑んでいたが失敗。今回はインドにとって2回目の挑戦だった。
インド宇宙研究機関は24日、月面探査機から探査車両が出発したと発表。今後2週間かけて月の資源について調査する予定だ。
(「大下容子ワイド!スクランブル」2023年8月25日放送分より)
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