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中国の輸入規制で注文減…ホタテが値崩れ“処理水”海へ放出開始 なぜ完了まで30年(2023年8月24日)
東京電力・福島第一原発の“処理水”の放出が、24日から始まりました。
福島県相馬市の漁港。午前10時過ぎ、夜明前にシラス漁に出た漁船が戻ってきました。
相馬双葉漁業協同組合・石橋正裕さん:「(Q.午後1時に放出が確定したが)本当に、今後、これからどうなるかっていうのが、すごい不安になりましたよね」
午後1時3分、海への放出が始まりました。処理水は、海水で薄められ、放射性物質トリチウムを安全基準値以下にした状態で海に放出します。
東京電力ALPS処理水対策責任者・松本純一氏:「1日当たり460トンで流すということになっておりますので、特にトラブル等の支障がなければ、約17日間で約7800立方メートルのK4B群のタンクの水を放出することになると考えております」
トリチウムの濃度は、1リットルあたり43~63ベクレルと、国の基準の6万ベクレルを大きく下回るとしています。今年度の放出量は、タンク約30基分にあたる3万1200トンになるということで、放出期間は、30年程度に及ぶ見込みです。
抗議活動が東京電力本社前や、今も帰還困難区域が多く残る福島県大熊町でも行われ、そこには海外メディアの姿もありました。
中国の国営メディアは、福島第一原発の近くから生中継を行いました。最大の輸出先である中国は24日、日本からの水産物の輸入を全面的に停止すると発表しました。
気丈に前を向く福島の漁業関係者。
漁師:「自分たちは、検査体制もしっかりしているし、何回もモニタリングやサンプリング検査をして出荷をしている。これからも永続的に続けていける取り組みをして、もっと福島の漁業を発展させていけたらなと」
宮城県ではすでに影響が出ています。
海中で出荷を待つホタテ。
気仙沼ホタテ部会・小松博文会長:「実入りもよくて、今年はすごい成長がいい。あとは出荷待ちなんですが、出荷の依頼が、いま来ないので、順調にこれが売れるものかどうか、不安ではあるんですけど」
中国などの輸入規制の影響で、注文量が減ったため、ホタテが余っている状態だといいます。
気仙沼ホタテ部会・小松博文会長:「海にずっと下げておけば、必ず死滅していくんですよ。コロナから始まりまして、やっと順調に売れてるんですよ。ただ、燃料、軽油、ガソリンの高騰で、すごいお金がかかってるんです」
経費高騰の一方で、国内の在庫がダブついているため、買い取り価格は下がっています。今年1月と比べ、今月は150円も安くなりました。この価格だと、月の売り上げが、500万円近く違ってきます。
気仙沼ホタテ部会・小松博文会長:「400円台まで落ち込んだら、生産者は赤字になる。私たちが、一番、恐れているのは風評なんです。『補償する』とは言っていますが、どのように補償するのかを、具体的にしてから放出していただきたかった」
岸田総理:「日本政府としては、風評被害をはじめ、水産事業者がALPS処理水の海洋放出によって損害を受けることがないよう、基金の活用や東京電力による賠償等も含め、万全の体制をとってまいります」
また、岸田総理は、輸入の全面停止を決めた中国に対し、即時撤廃を申し入れたと明らかにしました。
■海洋放出までには、複数の工程があります。
放射性物質を含む汚染水をALPS=多核種除去設備にかけます。トリチウム以外の放射性物質を国の基準値を満たすまで浄化します。それが“ALPS処理水”です。これを海水で薄め、トリチウムを基準値以下にして海洋放出します。
(Q.具体的に処理水は、どれぐらい溜まっているのでしょうか)
福島第一原発の敷地内には1083基・約137万トン分のタンクがあります。タンクの容量全体の98%が埋まっています。さらに、1日あたり約90トンの汚染水が発生しています。今年度中に、合わせて3万1200トンの処理水を放出する計画ですが、これは全体のわずか2.3%です。
(Q.放出が完了するまでには、30年近くかかるとされていますが、なぜ、そんなに時間がかかるのでしょうか)
人や周囲への影響を考慮して、年間に放出するトリチウムの総量の上限を決められているからです。東京電力のシミュレーションでは、今の基準で放出を続ければ、完了までに30年近くかかるとしています。また、廃炉完了の目標を2051年としていますが、廃炉が遅れれば、その分、汚染水が出続けるので、それにともなって処理水の放出完了にも、さらに時間がかかることになります。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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